Old World Almanack — どのような経緯でMiao YingはThe Old Worldを旅することとなったのか

Storm DragonたるMiao Yingは、Celestial Dragon Emperorの一女であり、World of Legendの中でも強大な権力を有する人物だ。彼女は、Northern Provinces、Great Bastionの歩哨、そしてNan-Gauにある工業都市のMatriarchを支配下に置いている。

千年以上にわたり、Miao Yingは帝国の防衛に尽力してきた。Great Bastionと呼ばれる、Grand Cathayの北の国境を約四千年間守り続けてきた古来の巨大な要塞の北部には、KurganやHungといった略奪を繰り返すMarauderの部族が数多く住んでいる。かれらは、時に闇の軍勢を引き連れ、歴戦あるJade Warriorsが数万と配置されているそのBastionを度々襲撃していた。そのため、城壁の西の果てにあるNan-Gauに砦を構えるMiao Yingは、真摯に防衛任務に取り組むべく、自身の駐屯地から離れることはほとんどなかった。

上記の理由から、彼女がThe Old Worldへの軍事遠征を決行したことは異例の出来事であったといえよう。世界の大海で広く遠いところまで彷徨う彼女の妹、Sea DragonたるYin-Yinとは違い、Miao Yingは道義上、自身の持ち場にとどまらなければならないといった考えを持っていた。実際、Marauderによる脅威が高まっていることに気づき、Jade FleetとGreat Bastionの古参兵からなる軍隊を率いてThe Old Worldへ発つことを決断したのも、かなりの年月が経った頃だった。

Yin-Yinの艦隊は、Norscan Maruaderによる世界的活動が同様に高まりつつあることに警告を鳴らしていた。かれらの狼船は類稀なる数の襲撃を実行していたため、海上戦において非常に有利な力を持つHigh Elvesでも、その数を抑えられるまでに至らなかった。

一方、彼女たちの兄弟であるYuan Boは、The Old World中に張り巡らせた諜報員の幅広い情報網を通じて、西の勢力の目を盗みながら腐敗をもたらそうとする闇の勢力の深刻な実態を暴こうとしていた。

Jade DragonたるYuan Boは、自身の両親が長期不在の間、Central Provincesの統治者とGrand Cathayの摂政を務めていた。彼は、Empire of Manで起きていた混乱により、頭を悩ませていた。Empire of Manは巨大な国家であったが、政治的陰謀が蔓延り統制がとれていなかったことから、この国家は敵が目の前に迫っていることも把握できていなかったのである。

それに加えて彼は、復活を遂げたOrcsとGoblinsに対抗するKingdom of Bretonniaの苦難と、それに対するElvesとDwarfsの無関心さについて抗議していた。西側で勢力を上げている冷酷な渾沌を打破するべく、彼は何としてでも行動を起こさなければならないと考えた。そこで彼は、自身の姉に協力を懇願することにしたのである。

弟に召喚されたMiao Yingは、Emperorの玉座があるWei-jinに急行した。Grand Cathayの国境を遥かに超えたところで発生している出来事に対して、Jade Dragonが懸念を抱くことは滅多になかった。ましてや彼が、それに対応せざるを得ないと感じていることなどもってのほかである。Miao Yingは凄まじい速度で空を駆け、Nan-Gauから何百マイルと離れたところに位置する首都Wei-jinに、遅れることなく到着した。迅速にYuan Boのいる部屋へ案内してもらうと、そこは図面や地図、元帳で溢れかえっていた。

傲慢さからか無知からなのか、The Old Worldに渾沌を蔓延らせているのは、自らを西の文明国家の指導者と称するElves of UlthuanではないかとJade Dragonは踏んでいた。より邪悪な悪党どもが渾沌の荒野へ集結している予兆が見えているときに、シグマーの帝国が陥落などすれば、Grand Cathayの土地にも危険が迫る。

父に託された責務から身を引くことに、Miao Yingは躊躇っていた。長い議論の末、Great Bastion北部の凍てついた土地に住まうMarauder部族らの監視と、Miao YingによりNan-Gauの任務を委託されたMagistratesの統制をYuan Boが行うことを条件に、彼女はNan-Gauの戦士たちをThe Old Worldへ率いることに同意した。

故郷へ帰還した彼女は、周辺の領地で居を定める貴族たちにJade Warriorsの新たな連隊を編成し、Great Bastionに派遣するよう命じた。これにより、Marauder部族との終わりなき戦いで鍛え抜かれた古参兵たちが、Miao YingとともにThe Old Worldへと足を向けるべく北の国境から集まってきた。Storm Dragon率いるこの軍隊の出航準備が整ったのは、夏の終わり頃であった。

彼女らが初めて勝利を収めた戦いは、Sea of Clawsでのことであった。敵からの空襲を予想だにしていなかったNorscanの襲撃船隊に、大量のSky Lanternで奇襲をかけ圧勝を収めたのだ。だが、Westerlandの状況は悲惨なものであり、Jade Fleetは岸辺全域で破壊の跡を目にしていた。放棄された村に陥落した城砦、戦没した船の数々——急襲者が勝利を手にしていたのは明らかであった。

やがてJade FleetはMarienburgに到着した。Jade Warriorsの連隊が船から降りると、その堂々たる姿に圧倒された群衆が大船渠に集まってきた。Jade Warriorsの背後からは巨大なTerracotta Sentinelsが姿を見せ、空からはSky Lanternsが降下していた。

Grand Cathayの人々は、The Old Worldの民に知られていないわけではなかったが、Celestial Dragon’s Empireの規模とその真の実力を知る者はほとんどいなかった。Cathayの商人や外交官たちはMarienburgを含む主要港湾都市で歓迎されていた反面、珍しい存在であったことから、その住民たちに疑問や疑念を抱かせていた。時にCelestial Dragonの子らは、王や女王、皇帝と親交を築くべく西に出向くこともあった。

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