初心者の君へ、コントラストカラーのコツを紹介 — シタデルカラーの秘密のレシピ

Vincent KnotleyJoshua Hillは、コントラストカラーの真の達人であり、トップレベルの作品を数多く作り出すアーティストだ。でもコントラストカラーは、上級ペインター専用のツールというわけではない。ペイントを始めたばかりの人にとっても、非常に役に立つ塗料である。通常のシタデル塗料でかっこいいエフェクトを施す場合は高度なスキルや多くの経験が求められるが、コントラストカラーを使えば、初心者であってもこれらのエフェクトを施しやすくなる。今回は、Warhammer Communityのチームにコントラストカラーのコツを聞いてみたぞ。

まず、コントラストカラーは戦車のような広い平面には使わない方がいいということを覚えておこう! この塗料には、乾くと奥まった部分により濃く発色するという性質があるため、毛皮やマントのひだ、顔などの凹凸面に使うとより効果的だ。君のビークルにひと手間加えたいなら、メインの装甲を塗り終わったあとに、ラットリング・グライムを使って車両の鋲の周りや奥まった部分に点を描き、ウェザリングを施して古びた感じを足してもいい。油の跡やウェザリング効果を出すために、塗料を薄めるのもいいだろう!

シンプルな冬物の毛皮は、スペースウルフ・グレイを使えば簡単に美しく再現できる。青白い色で塗った下地にこの塗料を重ね、セレストラ・グレイでドライブラシを施そう。

皮膚の切り傷やあざには、少量のヴォルパス・ピンクを一度塗りすると、痛々しさをよりリアルに再現できる。

上級レベルのエフェクトでも、特定のコントラストカラーを使えば簡単に再現できるものがたくさんある。たとえば、パワーウェポンが放つ光を再現したい場合、通常の青い塗料を使うなら、その塗料を薄めてグレイズを何回も塗り重ねる必要がある。でもコントラストカラーのパイラー・グレイシャーを使えば、金属色で塗った上にこのコントラストカラーを1回塗るだけで、同じようなエフェクトをかけることができる。光により不気味な雰囲気を加えたいなら、レッドベルチャールーンロード・ブラスの上にワープライトニングを重ね、フラッシュギット・イエローで軽くドライブラシを施すといい。スケイヴンやネクロンの薄気味悪い光を再現するにはピッタリだ。

奥まった部分に発色の強い白色を使い、その上に鮮やかな色のコントラストカラーを重ねると、発光効果を簡単に作り出すことができる。目やプラズマコイル、謎めいたオーブを塗るときに最適だ。

コントラストカラーをいろいろ組み合わせて、通常の金属塗料の上に重ねると、素晴らしいエフェクトを作ることができる。バシリカヌム・グレイやラットリング・グライムは、どちらも昔からの定番であるナルン・オイルに代わる素晴らしい塗料だ。バシリカヌム・グレイは、コントラスト・メディウムで少し薄めると、きれいで洗練された装甲を作り出すのに理想的な塗料になる。ラットリング・グライムは、銃身やエンジン部品などの加工金属に経年変化したエフェクトを加えるのにピッタリだ。インペリアルナイトやケイオスナイトの内部構造全体をラットリング・グライムで塗れば、その部分の90%は完成するぞ。

コントラストカラーを使って、金属をより色鮮やかにすることもできる。たとえば、アクヘリアン・グリーンエーテルマティック・ブルーを、ルーンロード・ブラスやレトリビューター・アーマーの上に重ねると、緑がかった金色または緑青を作り出すことができる。同じように、一般的なレッドベルチャーの上に彩度の低いコントラストカラーを重ねると、輝きのある赤や緑などのメタリックな光沢を作り出すことができる。

上に挙げた金属塗料のベースコートの上に、スケルトン・ホードアガロス・デューンを重ねると、古びた金色を作り出せる。Tomb Kingsやバロウナイト、汚れたストームキャスト・エターナルにもってこいの色だ!

スネークバイト・レザーは、その名の通り、レザーの質感を作るのにうってつけ。この塗料ひとつで、ベルトやストラップ、革紐、ポーチ、ホルスターなどのレザーの質感を仕上げることができる。薄めたり重ね塗りしたりすることで、さまざまな素材に変化をつけることが可能だ。リアルな効果を加えるためにシェイドやハイライトを施す必要はない。

木の質感を出したいなら、ワイルドウッドを使おう。この塗料を一塗りしたあとに、スクリーミング・スカルで軽くドライブラシを加えて盛り上がった部分を強調すれば、簡単に木の質感を再現できる。マットな黒色をミニチュアに施したいなら、ブラックレギオンを2回塗り重ねるのがベストだ。アンダースーツや銃の外装を塗ったり、質感のある金属部分の下地として使ったりするのに理想的である。

アーミーを塗るときのコツ

Warhammer CommunityチームのGraemeとLukeは、アーミーのペイントにかかる時間を短縮するため、コントラストカラーを使って実験を行ったようだ。

Graeme:今のホビーの目標は、ウォーハンマー:エイジ・オヴ・シグマーのスピアヘッドをたくさん塗ることなんだ。友達をゲームに誘いたいからね。コントラストカラーを使えば、時間をかけることなく軍団の準備が整う。とても大切なツールだよ。いろんな方法で活用している。

まず、最もシンプルな使い道は、コントラストカラーと金属塗料でミニチュア全体を塗ることだ。この方法でダークオース・マローダーを塗ったよ。アンダーコートにはスプレーのレイスボーンを使った。その上にコントラストカラーと金属塗料を重ね、シェイドを入れたんだ。これほど簡単な方法はないし、あっという間に完成したよ。

ブルート・レイジャーには違うテクニックを使った。目標は同じようなものだったけどね。暗い金属色の装甲を再現したかったから、黒色のアンダーコートの上にベースカラーを重ねて、コントラスト・メディウムと混ぜたコントラストカラーを塗ったんだ。この方法で、ブルート・レイジャーと彼の仲間たちが敵の頭蓋骨を叩き割る準備を整えたよ。

クリプトガードの肌には、ナイトホーント・グルームでベースコートを施してから、ナルン・オイルでシェイドを入れた。これで完了しても良かったんだけど、僕はフレッシュイーター・コートをペイントするのが楽しかったからそのまま作業を続けて、フェンリシアン・グレイディープキン・フレッシュで肌にハイライトを入れた。こんな感じで、コントラストカラーを使えばミニチュアを素早く簡単に塗ることができる上、自信や技術が向上すれば、より凝ったペイントを施すことができる。

Luke:最近はディスプレイ用のペイントにハマっている。でもやっぱり規模の大きなゲームをプレイするのは好きだから、アーミーをペイントするとなると、 僕はコントラストを使って簡単に塗れる、インパクトのある配色を考えるんだ。ウルグのシルヴァネスのいくさ木立を塗ったときは、まず黒色で下塗りして、樹皮をスケイヴンブライト・ディンジで、枝の付け根と蔓はセレストラ・グレイとバシリカヌム・グレイで塗ったんだ。ウルサーン・グレイでドライブラシも施したよ。そのあと、樹皮にティール色(緑がかった青色)を加えるためにエーテルマティック・ブルーを重ねて、フレッシュテアラー・レッドで葉を塗ったんだ。

刃と鉤爪はメフィストン・レッドで塗り、上からフレッシュテアラー・レッドを重ねて濃い陰影をつけ、真っ白の塗料でハイライトを入れた。葉にはイーヴィルサン・スカーレットでさっとハイライトを加え、顔やその他の細部はパリッド・ウィッチ・フレッシュで塗ったよ。 ミニチュアを素早く効果的に塗れるから、ゲームに使う軍勢を準備するにはピッタリだ。時間がかからない分、アラリエールやベルサノスのような大きなキャラクターを塗ることにより時間を費やせる。

コントラストカラーのコツの紹介は以上だ! 使い道に溢れたこの塗料を使えば、君の作品もさらにかっこよくなること間違いなし。ペイントチームによるウォーハンマーのYouTubeチャンネルでは、このほかにもたくさんのヒントが紹介されている。ぜひチェックしてみよう!

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