AdeptiConで明らかに——『ウォーハンマー:エイジ・オヴ・シグマー』が新版へと〈再鍛〉される

〈定命の諸領域〉は混乱に陥っている。渾沌、破壊、死の軍勢が力を増す中で、シグマーの〈朝びらきの征戦軍〉は存続と災厄の間で揺れている。しかし、八つの領域をまたいで繰り広げられている大闘争から、不審なほど姿を消しているものがいる——スケイヴンの大群だ。

そう、それが彼らの企みなのだ。何世紀にもわたる卑劣な計画が現実となり、何十億もの毛皮と牙と悪意の津波が、アキュシー含め至る所から湧き上がる——『ウォーハンマー:エイジ・オヴ・シグマー』新版の登場だ。

その通り。世界で最も刺激的なファンタジー卓上ウォーゲームが、一から書き直されたのだ。10年にわたる背景豊かな物語を土台に、多数の新しいミニチュア、新しいルール、完全に新しくなったゲーム形式が伴い、〈定命の諸領域〉をめぐる存亡を賭けた戦いに関する凄惨な新章が幕を開ける。

 

これまでの物語

長い間行動をひそめていたように見えたスケイヴンが、激震とともに戻ってきた。諸領域は害獣が影をひそめる世界に慣れすぎていたことで、悲惨な状況に追いやられる。スケイヴンは、影にひそんでいた時間を、最大の計画である〈滅びの蠱禍〉に費やしていた。そして〈荒廃の都〉の腐敗した亜領域の大部分が〈火の領域〉で花開き、〈定命の諸領域〉全体に腐敗の裂け目が開かれた。

同時に、“大いなる角戴きし鼠”はアーケィオン自身と取引し、渾沌の万神殿の五番目にあたる者として正当な地位に上り詰めた。かつての四柱の神々にとっては、いささか遺憾な出来事であった。

このような災難に直面したとき、ハロウド・ナイトのストームキャスト・エターナルは、拡大し続ける鼠の大波に対する最大の防御線として立ちはだかる。しかし、大陸規模で発生したスケイヴンとの戦いにおいてストームキャスト・エターナルが直面する恐怖は圧倒的であり、彼らはルイネーション・チャンバーを呼び出すことを余儀なくされた。

ルイネーション・チャンバーは、ストームキャストの中で最も歴戦のある古参兵であり、魂魄戦争以前に遡る幾千もの戦いにおける英雄だ。そして神王のために幾度も命を落としてきた勇敢な男女である。数え切れないほどの〈再鍛〉により、大きな犠牲が払われた。これらの英雄たちは何年もの間、修道院に隔離され、人間性の最後の痕跡にしがみついている。

歪み石の腐敗した力によって荒廃した戦場に入ることができる唯一の軍勢であるルイネーション・チャンバーは、今、再び呼び出されたのである。この屈強な戦士たちにとって、戦場に足を踏み入れるのはこれが最後かもしれない——少なくとも、人間性が残っているうちは。

 

ゲームについて

物語の大きな展開とともに、ゲームにも大きな変更が施された。『ウォーハンマー:エイジ・オヴ・シグマー』は、過去9年の間に新しいルールの層が徐々に追加され複雑になった。これらの層は常に堅固な枠組みの上に構築されてきたが、プレイヤー体験全体を把握し、見直すことは難しいだろう。そのため新版では、すべてを正しいものにしたいと考えた。

2015年の初版以来、コアルールが初めて再構築された。君の世界で繰り広げられる壮大なファンタジーバトルを卓上で再現できるよう、ゲームの深みを守りつつ、合理化、遊びやすさ、そしてモジュール性に重点が置かれた。

この新版は、馴染みのある『ウォーハンマー:エイジ・オヴ・シグマー』のままであり、問題点がすべて取り除かれ、すっきりとスマートに仕上がっている。旧版の戦術的、戦略的なニュアンスは保たれ、世界観を卓上に反映させたいという真の願望のもと再構築された。

それに加えて、モジュール式のルールが追加されたり、指揮ポイントとアビリティに関する最新システムにより対戦相手のターンに反応する機会が増えたりなど、多くの調整と改良が施された。特に連続ターンについては、ポイント獲得に巧妙なひねりが加えられ、誰も予想打にしない絶妙な判定結果となるように微調整された。簡単に言えば、新版は『ウォーハンマー:エイジ・オヴ・シグマー』の最高版だろう。

 

君のアーミーにとって何を意味する?

コアルールの再構築により、大部分が変更された。新版に含まれるすべての陣営には、ウォースクロールとアーミールールが更新され、作り直された。

その結果、新版に収録される各陣営には、発売と同時に無料でダウンロードできる陣営パックが配布される。各パックには、戦闘特性、派閥、強化、呪文伝承、すべてのユニットのウォースクロールなど、プレイに必要なルールすべてが含まれる。つまり、現版のバトルトームは新ルールとの互換性を持たなくなり、すべての陣営は今後数年の間に新しいバトルトームを受け取ることになる。

新しいウォースクロールや各陣営に期待できる内容については、今後数ヶ月のうちに詳細を共有できる予定だ。

 

スピアヘッド:新しいプレイ方法

マッチプレイと『栄光への道』の更新に加え、『ウォーハンマー:エイジ・オヴ・シグマー』の新版には、各陣営のスピアヘッドとヴァンガードのボックスを使って所要時間1時間以内でプレイできる新しいゲーム形式、「スピアヘッド」が付属しているぞ。

スピアヘッドは、『ウォーハンマー:エイジ・オヴ・シグマー』の楽しく絶妙なバランスの取れたプレイスタイルであり、初心者にゲームを紹介するのに最適だ。 しかし、この形式をプレイしたいのは新規プレイヤーだけではないはず。新しいモジュール式コアルールの利点が生かされ、ユニークな戦術的ひねりが導入されており、デザインスタジオはこのプレイ形式が大のお気に入りだ。昼休憩や終業後にオフィスでプレイする大人気のゲームの一つになっている。

ゲームの規模は小さいものの、スピアヘッドは奥が深く堅固なゲームシステムであり、無限のリプレイ性を兼ね備える深みとひねりがある。このシステムについては、近い将来、ぜひもっと詳しく紹介したい。

 

次は?

この夏は、『ウォーハンマー:エイジ・オヴ・シグマー』のファンにとって刺激的な季節になるだろう。そして新規プレイヤーには、素晴らしい世界観とゲームを余すことなく体験できる機会が用意されているぞ。

『ウォーハンマー: エイジ・オヴ・シグマー』の新しい変更点についての詳細や、新しいミニチュアの数々を、今後数ヶ月にわたってチェックしよう。

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