ウォーハンマー40,000でティラニッドのアーミーを始める君へ — ペイントから伝承までのすべてを紹介

人類は生存をかけた終わりなき闘争に巻き込まれ、死と破壊によって星々が支配された。人間は狂人の気まぐれな目的のために消費され、未知の神々の娯楽のために犠牲を強いられている。しかし、この星々の向こうには、さらに大きな脅威が潜んでいた——飽くなき飢えと、悍ましい暴力を併せ持った、あらゆる有機生命体の破滅を企む軍団である。

その軍団こそがティラニッドだ。彼らが赴いた先々には、枯れ果てた世界のみが残される。

この外銀河から到来した怪物の軍団を編成したいと考えているのなら、この記事を読んで必要な情報をチェックしよう。

ウォーハンマー40,000の世界ははじめてかい? この入門記事で、無慈悲な異種族として脅威を晒すティラニッドの正体、容姿、そして卓上での戦い方をチェックしよう。

ティラニッドは貪欲で捕食的な、単一精神の生命体群だ。彼らが戦い、死に、獲物を喰らうよう突き動かしているのは、群巣意識体(ハイヴマインド)——最強の群巣艦から最小の微生物に至るまで、あらゆるものを統制する高度な知性を持った集合意識——である。その想像を絶するほど巨大な群巣艦は、不毛の縁の向こう側から銀河系に押し寄せる触手を形成し、惑星や太陽系の生命を剥ぎ取りながら、未知なる標的へとまっしぐらに近づいていく。

生命を絶滅に追いやるほどの脅威を最初に警告したのは、ティランという名の辺境の海洋惑星で回収されたデータログだった。帝国当局が到着したとき、正体不明の異種族によって、その惑星はすでに何の変哲もない岩と化し、海は干上がっていた。のちに、その正体不明の異種族は、この惑星の名にちなみ「ティラニッド」と命名されることになる。

その後、すべてを喰らい尽くすティラニッドの大群との終末的な戦争が続き、多くの惑星や星系全体が破滅した。特筆すべき戦いとして挙げられるのは、アエルダリの方舟イアンデンの壊滅、スペースマリーン戦団のサイズ・オヴ・エンペラーの破壊などだ。ブラッドエンジェルとその後継戦団がかろうじて抹殺を免れたという事件も、それらの戦いに含まれるだろう。最も有名な戦闘はマクラーグの戦いで、ウルトラマリーン第1中隊がこの惑星の極地要塞を守り全滅した。

ティラニッドは人間が理解できる言語を持たない。だが、〈帝国〉は新たな侵略が行われるたび、その行為を働いた艦隊に古代神話に登場する怪物の名をつけることで敵を区別してきた。その中でもベヒモス、クラーケン、リヴァイアサンはそれぞれ、人類を脅かす重大な脅威として位置付けられている。これらの艦隊による大変動的な侵略はこれまで、莫大な犠牲を払いながらも食い止められてきた。しかし今、群巣艦隊(ハイヴフリート)リヴァイアサンの巨大な大群が〈帝国〉の西部辺境宙域——以前の襲撃場所とはかけ離れた場所——に出現し、〈帝国〉の中核に向かうその不可逆的な道のりで、すべてを貪り尽くしている……。

卓上において、ティラニッドは高速かつ攻撃力の高い白兵戦部隊だ。彼らの獰猛で強靭な怪物の数々は当然恐れられているが、ティラニッドの恐ろしさはこれだけに留まらない。容赦ない生体順応性と邪悪な戦略的柔軟性により、ティラニッドはあらゆる戦闘に秀でることができる。

ティラニッドは、近距離で酸を発射する獣の戦士に加え、生体的な射撃プラットフォームなど、数々の風変わりな射撃部隊を戦場に投入することが可能だ。かれらは41千年紀で最も奇妙で致命的な兵器を装備している。

ティラニッドのアーミーが対戦相手の兵数を圧倒的に上回るのはよくあることだ。ゴーントはティラニッドのアーミーの中で最小の戦闘個体であり、巨大な群れで現れては、鉤爪、歯、生きた火力の波濤を敵軍に浴びせる。

さらに、群巣艦隊にはジャンプや飛行可能なユニットが多く存在する。ティラニッドのアーミーはコウモリのような翼で空を舞い、上空から壊滅的な生体兵器で死をもたらすことができる——異種族の恐怖で空中は埋め尽くされるのだ。中でも最も恐れられているのは、暗殺者のような変異個体リクターだ。カマキリのような手足を持ち、体色変化を特徴とするこの殺戮者は、敵のリーダーや孤立したユニットを一網打尽にする。

大型モンスターは、アーミーの中で最も印象的なユニットの1つだ。恐ろしい生ける破城槌のような、巨大なアーミーを好まない者はいないだろう。カーニフェックスや、サイキックパワーを持つ建築物のような巨体ノルン・エミッサリーは防衛線を粉砕し、ティラノフェックスなどの巨大な火力獣は敵の装甲を遠距離から抹消する。

プレイヤーは、自由自在にティラニッドの大群を編成し、柔軟で強力な戦闘力を操ることができる。また、どのユニットを軍勢に加えるかにかかわらず、息を呑むほどクールなミニチュアをペイントすることもできる。さあ、冒険へと飛び出し、銀河を食い尽くそう。

初心者にも経験者にも最適なコンバットパトロールは、スピーディーかつ絶妙なバランスを兼ね揃えた小規模戦闘ゲームだ。

小規模戦力で戦うと言っても、ティラニッドは群飛時期の最終日であるかのごとく、ここぞとばかりに群れで活動する。そんな異種族には、多種多様な戦闘スタイルをもつ32体のミニチュアが用意されており、卓上でそのすべてを登場させることが可能だ。他のどのコンバットパトロールよりも多くの兵数を抱え、鉤爪と牙で容赦なく押し寄せてくるティラニッドは、対戦相手にとって手強い敵となるだろう。

ヴァルデンガスト群集団として知られるこの素晴らしいアーミーは、ティラニッドのコレクションを始めるのに最適だ。群巣意識体に様々な方法で攻撃を仕掛けさせ、戦いを味わうことができる。ターマガントやバーブゴーントなどのユニットは、強力な銃を装備した獰猛な遠距離戦闘に長けた戦闘員だ。“ヴァルデンガストの恐怖”やフォン・ライアンズ・リーパーは、白兵戦で獲物を切り刻む。

この人間離れした怪物たちは、敵の士気を奪うために独自の装備を備えている。群巣意識体の強力な影響力により、戦場は「〈歪み〉の翳り」として知られる恐怖で覆い尽くされる。このアビリティは対戦相手の戦闘計画を混乱させ、飢えた異種族の大群に立ち向かうことがどれほど恐ろしいかを体現するのだ。

ヴァルデンガスト群集団を配置するのに必要なものは、ダイス数個と定規、そして以下のダウンロード可能なルールだけ。ゲームのプレイ方法についてはコアルールを、すぐにプレイ可能なバランス重視のアーミーについてはコンバットパトロール・データシートを、スリル溢れる作戦目標についてはコンバットパトロール・ミッションをチェックしよう!

常に適応を続ける異種族ティラニッドを塗る魅力のひとつは、どんな配色でも素晴らしく見えるという点だ。ミニチュアのペイント方法によって卓上でのプレイが制限されることはないため、想像力を存分に発揮できるぞ!

何から手をつけたらいいか分からないときは、群巣艦隊リヴァイアサンのティラニッドがおすすめだ。特徴的な紫色のキチン質の外皮と骨色の皮膚は戦場で美しく際立つ。専用の『ターマガント+ペイントセット』を使えば、簡単にペイントを始められる。

ヴァルデンガスト群集団をボックスに描かれているようにかっこよく仕上げるのは、想像よりも簡単だ。 シタデルカラーのペイント専門家がお勧めする塗料のリストをチェックして、群巣艦隊リヴァイアサンの色彩に命を吹き込もう。

以下のステップで、これらの塗料を使いながらペイントしよう。生物資源を貪り食う準備が整った、コンバットパトロール・アーミーが完成するぞ。まずはティラニッドの皮膚、甲殻、鉤爪、武器、翼に取り組み、勇気があれば目、歯、舌に取り掛かるといい。

何度かコンバットパトロールのゲームを体験し、小さな群れから本格的な群巣艦隊を指揮する準備が整ったら、次の進路を考える頃かもしれない。

次のステップとして、まずは『コデックス:ティラニッド』をチェックしよう。ティラニッド陣営の必携書で、何10ページにも及ぶ背景情報に加え、豪華なペイントが施されたミニチュア、40種類を超えるユニットのルールと様々なプレイ方法が収録されている。『ウォーハンマー40,000 コアブック』と合わせれば、ウォーハンマー40,000のフルサイズのゲームを始めるのに必要なルールが、すべて揃うことになるぞ。

君は膨大な数の増援部隊からティラニッドを選び、好きなようにプレイすることができる。

何よりもまず、大型の獣を追加しよう。鉤爪と腕力だけで戦車を粉砕するのは爽快で楽しいはず。戦車の粉砕には、無秩序な暴力を好むカーニフェックスから砲撃型のエグゾクラインまで、多岐にわたる群巣艦隊を用意している。一方、巨体のハイヴタイラントは、優秀なリーダーであると同時に強力な戦闘員でもあり、英語のTyrant(タイラント)に「君主」という意味があるように、ティラニッドの軍勢を率いて戦う役目を担っている——雄大な翼を装備させるかどうかは、自身で決定できるぞ。

ジーンスティーラーは光のようなスピードと、分厚い装甲を切り裂く凶暴な鉤爪が特徴だ。彼らは純粋な捕食者であり、掩蔽壕に隠れて恐怖に震える兵士であれ、恐れを知らない巨大な超人戦士であれ、不運な獲物を容赦なく切り裂く。

ゴーントを大群に加えてもいい。ターマガントはその恐ろしい生体兵器で、遠くから敵に酸や針、肉食昆虫のような生体火砲を吐きかける。 ホーマゴーントは大股で戦場を駆け上がる。どちらのユニットにもリッパー・スウォームが同梱されているぞ。

結局のところ、君がかっこいいと思うミニチュアを購入するのがベストだ。次に手に入れたいものを探したいなら、『コデックス:ティラニッド』をチェックするといい。『ペイント+ツールセット』で塗料のコレクションを増やして、新しいユニットを1~3個手に入れれば、ウォーハンマー40,000の完全版ゲームを初めてプレイするのに必要な全てがすぐに揃う!

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