グルームスパイト・ギットたちは、邪月と呼ばれる神々しい脅威の天体に対する熱烈な愛により結束している。邪月は諸領域間に広がるエーテルの虚空をでたらめに駆け抜ける。その天体の行く先々で〈定命の諸領域〉が不気味な光で満たされると、その光の下でキノコが顔を出し始め、グロットやスクイッグたちが騒々しく跳ねまわる。
あらゆる崇拝の対象物にも因縁の敵がいるものだ。邪月もその例外ではなく、“ギラギラ顔のフラッズルギット”の焼けつくような光と争っている。だが、この眩いばかりの太陽型の物体は一体何なのか、はたまた諸領域のグロットはその太陽が発するエネルギーにどのように対処しているのであろうか?
邪月は悪意を持った天体である。それは、グロット種族の最も偉大な者の手にかかっても分類不能な存在であり、学識あるアズィルの占星術師ですらも、その誕生や存在意義について困惑している。一つ確かなことは、邪月が行く先には狂気がつきまとうということだ。グルームスパイト・ギットは、彼らの神である邪月の眼差しを自分たちに向けるため、気まぐれな残虐行為や破壊を行ないながら〈定命の諸領域〉のあちこちにわたって邪月を追いかけている。
伝説によれば、邪月を喜ばせた者には、狂気じみた力により褒美が与えられるのだという。その上特に気に入られた者は、エヴァーダンクと呼ばれるじめじめとした理想郷へと入ることができるらしい。だが、そうした名誉ある報酬は、ムーンクラン同士の争う原因の一つにもなっている。
そのような力を持っている邪月も、無敵というわけではない。邪日として姿が具現化されたハイシュの光、“ギラギラ顔のフラッズルギット”に悩まされているのだ。どこのグロットも暗闇を好み、諸領域を照らす邪日の輝きには皆たじろいでしまう。とはいえ、ハイシュ出身のギットモブたちは別だ。なにしろ、彼らは陽光と独特な関係を築いてきたのだから。
グロットの例に漏れず、 このギットモブたちも邪月の下での古き良きどんちゃん騒ぎを楽しんでいる。彼らは“ギラギラ顔のフラッズルギット”を邪月と同格と捉えている訳ではなく、究極の天体いじめ野郎として認識している。なにしろ、邪日は彼らの尊い月を空から追いかけ回しては絶え間なく非難する、喧嘩っ早い存在だと考えられているからだ。その一方で、ギットモブたちは気が弱いために、そういった態度の邪日に不本意ながらも尊敬の念のような感情を抱いている。結局、嫌がらせや支配的な態度を好まないグロットなど、いないのである。
このギットモブたちは、開拓地や立ちはだかる軍勢を邪日の攻撃的姿勢に負けじと打破しながら、“ギラギラ顔のフラッズルギット”を追いかけ諸領域を駆けまわっている。*フラッズルギット・シャーマンは、邪日の恐ろしく眩しい光を兵器にまで変えてしまう。ハイシュの光でギットモブの武器を強化し、目がくらむほどの光と熱の爆発を敵にお見舞いするのだ。
魔法的な金属に対するこうした執着心から、彼らはルミネス・レルムロードらと頻繁に戦いを繰り広げる。というのも、ルミネスの所有する太陽鉄の武器がギットモブたちにとってこの上なく望ましい物であるからだ。また、ストームキャスト・エターナルのぎらぎらと輝く鎧は、かれらの死とともにアズィルに帰還するが、それはつまり、グロットにとっては苦労して手に入れた戦利品を騙し取られていることと同様であるゆえ、ストームキャストを敵として罵っている。
ギットモブたちによれば、光で強化された武器は、それ自体の強力さ以外の意味でも彼らに利益をもたらすのだという。すなわち、ハイシュの力を抽出し続けることによって、最終的にその光を完全に消滅させることができ、したがって邪月は邪日と争わずに容易に空を支配することができるのだ、と。またそれにより、生命の領域さえも来たるエヴァーダンクからは逃れられまいと考えられているのだ……。
ギットモブ・アーミーセットは、近日予約販売開始だ。その新しいミニチュアに加えて、太陽を追うグロットからスパイダーライダーに至るまでのすべてのグロット種族、そしてスクイッグやトロゴスの仲間たちについても収録された『バトルトーム:グルームスパイト・ギット』の新版も含まれているぞ。
*ハイシュの光と暗闇が〈定命の諸領域〉中で盛衰を繰り返すことによって、昼と夜が存在することを、以前この〈定命の諸領域〉に関する入門編の記事で学んだ。今度はギットモブのグロットに、その明確な仕組みについて聞いてみる必要があるだろう。もっとも彼らに追いつけたらの話だが。
© Copyright Games Workshop Limited 2024. GW, Games Workshop, Citadel, White Dwarf, Space Marine, 40K, Warhammer, Warhammer 40,000, the ‘Aquila’ Double-headed Eagle logo, Warhammer Age of Sigmar, Battletome, Stormcast Eternals, and all associated logos, illustrations, images, names, creatures, races, vehicles, locations, weapons, characters, and the distinctive likenesses thereof, are either ® or ™, and/or © Games Workshop Limited, variably registered around the world. All Rights Reserved.
© Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved. THE HOBBIT: AN UNEXPECTED JOURNEY, THE HOBBIT: THE DESOLATION OF SMAUG, THE HOBBIT: THE BATTLE OF THE FIVE ARMIES and the names of the characters, items, events and places therein are trademarks of The Saul Zaentz Company d/b/a Middle-earth Enterprises under license to New Line Productions, Inc. (s20)
© 2024 New Line Productions, Inc. All rights reserved. The Lord of the Rings: The Fellowship of the Ring, The Lord of the Rings: The Two Towers, The Lord of the Rings: The Return of the King and the names of the characters, items, events and places therein are trademarks of The Saul Zaentz Company d/b/a Middle-earth Enterprises under license to New Line Productions, Inc.