静かに。聞こえるか? 22体の特務兵が空中から降下しているような音が聞こえるが、そんなわけがない。予定ではキルチームのプレビューが公開されるとのことだが、何も…… [[通信妨害]]
帝国臣民に警告! 惑星ヴォルクスが異種族の攻撃にさらされている。しかし恐れることはない。空の安全を守るため、勇猛な特務機動部隊(ミリタルム・テンペストゥス)が最善の部隊を派遣した。精鋭の特務兵らは都市中に上陸しており、すべての強壮な指揮官には、皇帝陛下の剣を手に取り戦うよう要請が下された——魅力満載の新しいボックスセット『キルチーム:ハイヴストーム』の登場だ!
『キルチーム:ハイヴストーム』は新しい拡張版というだけではない。特殊任務に特化したスピーディーな小規模戦闘ゲーム「キルチーム」のまったく新しいエディションをスタートさせるボックスだ。ルールが新しくなり、銀河に存在する強靭な敵に対して、君の精鋭特務部隊をさらに容易に戦わせることができるぞ。
大きな変更点については後ほど説明する。まずは、『ハイヴストーム』に収録されているキルチームのひとつ、テンペストゥス・アクィロンについて紹介しよう。
特務機動兵(テンペストゥス・サイオン)は、誰もが空中降下展開の訓練を積んでいる。その中でもアクィロンは、轟音を響かせるグラヴシュートを使って戦闘に突入する部隊だ。自立心や直感力、本能的獰猛さを理由に選ばれたこの特務兵たちは、敵の精鋭部隊を標的とする危険な特務作戦を遂行するには、理想的な兵士なのである。
仲間のサイオンと同様、アクィロンは精巧なカラパス装甲を身にまとい、主にホットショット・ラスウェポン——その中でも最も一般的な武器はホットショット・ラスカービン——を装備している。これらの武器は、〈帝国〉の通常のラスガンよりも強力だ。また、敵陣のど真ん中に降下するというアクィロンの戦略には、徹底した白兵戦訓練が求められる。したがって、多くの部隊がメルタカービンやプラズマカービン、その他の短距離武器を装備した特務兵を配備するのである。
タウ・エンパイアが、異種族戦力の降下部隊を惑星ヴォルクスの戦いに送り込んだ今、アクィロンが持つ能力のすべてが試される。
タウ・エンパイアの異種族戦力の大部分を占めるクルートに比べれば、ヴェスピッドの数は少ない。しかし、その強靭さと戦闘能力の高さにより、ヴェスピッドは火のカーストから尊敬の念を持たれている。この戦士たちは当初、恐ろしいニュートロン・ブラスターを装備した支援部隊の小規模チームとして導入された——ニュートロン・ブラスターは、ヴェスピッドの故郷の惑星で採掘される特有の結晶を利用し、致命的な放射線を投射する短距離兵器である。のちに、戦場における役割の幅を広げたヴェスピッドは、土のカーストの不可思議な発明品を装備することとなった。
それからまもなくして、火のカーストの指揮官は、ヴェスピッドが優秀なキルチームとして役立つことに気がついた。というのも、ヴェスピッドは捕食本能と異種族ならではの鋭い狡猾さを併せ持つ上、補給や支援なしで長時間活動できる能力をも持っているからだ。MV44オーバーサイト・ドローンを介してストレインリーダーの精神共有兜(コミュニオン・ヘルム)と交信するシャス=ウィの特殊指令師は、複雑な戦略を即座に部隊に伝えることができる。 これにより、戦場にいる羽を持つ戦士たちは、破壊工作や暗殺任務を遂行するのだ。
ヴェスピッドの優れた能力により、同種のキルチームは、極めて致死性の高いニュートロン・グレネードランチャーや、シェイドストレインの姿を隠すゴースト・リグなどの実験的技術を試す機会を与えられた。これらの多様な技術により侮れない存在となったヴェスピッドは、テンペストゥス・アクィロンと互角の戦いを見せることだろう。
ヴォルクスは高度に発展した帝国惑星であり、軍備生産に特化している。地平線にそびえ立つマッシーフ・バリスタス——惑星外の標的をも捕えることができる“グレイト・ガン”と呼ばれる大砲塊——などの軌道防衛システムの間には、巨大な多層都市が点在している。このような環境では、特務兵たちは戦闘の際に多くの遮蔽物を使用できる。『キルチーム:ハイヴストーム』には、大きな拠点の地形や爆撃で破壊された廃墟、瓦礫の数々など、『キルゾーン:ヴォルクス』を構成する14個の特殊地形が収録されている。
廃墟の多くは多層構造のため、空中にいるアクィロンやスティングウィングの能力を思う存分発揮させることができる。ミッションでこれらの建物を配置し、むき出しの戦場や崩れかけた壁の間に作戦目標を点在させれば、多種多様な戦術的挑戦を作り出せるぞ。
新版ということはルールも新しくなったということだ。新ルールはすべて新しい『コアブック』に収録されているぞ。すべてが一から書き直され、伝承やルールはこれまで以上に明確で読みやすくなった。ページ欄外にはデザイナーズ・ノートと例題も記載され、ゲーム中に起こり得る複雑な状況が説明されている。
『コアブック』に加え、『キルチーム:ハイヴストーム 調査報告書』には、テンペストゥス・アクィロンとヴェスピッド・スティングウィングのキルチームをプレイするのに必要なルールがすべて収録されている。他にも、豊富なミッションや共通装備ルール、そして両キルチームに関する伝承、ヴォルクスの広範囲におよぶ戦争や、グレイト・ガンの影響に脅かされた生活を描写する物語なども収録されている。
『コアブック』のソフトカバー版は『キルチーム:ハイヴストーム』に同梱されており、ハードカバーの別バージョンも後日発売される。 『ハイヴストーム 調査報告書』は、『ハイヴストーム』のボックスにのみ収録されている。
現在のキルチームでは、ゲーム開始前に配置できるバリケードが各プレイヤーに用意されている。アップグレードした『キルチーム:ハイヴストーム』には、君の特務兵たちが使える新しいアイテムが揃っているぞ。定番のバリケードに加え、刃付ワイヤー、はしご、スモークグレネードなど、様々なアイテムが収録されており、試してみるのも楽しいだろう。髑髏がぎっしり詰まったウォーハンマーらしいプラスチック製の定規も含まれている。
これらのアイテムに加え、キルチーム特有のスピーディーなマッチプレイに必要な情報を1つにまとめた『承認作戦カード』のセットも収録されている。また、戦術目標、ミッションカード、マップ凡例、キルゾーンの『ヴォルクス』『ギャロウダーク』『ベータ=デシマ』の6種類の特殊地形レイアウトが記載された便利な冊子も付属している。
『キルチーム・アップグレード:装備品パック』と『承認作戦カードパック』は、どちらも『キルチーム:ハイヴストーム』に収録されており、発売時には別購入することも可能となる。
最後に、『ハイヴストーム』には2枚の大きな押し抜き式トークンシートが付属している。そのうちの1枚はキルチームに必要不可欠なトークンで、もう1枚はテンペストゥス・アクィロンとヴェスピッド・スティングウィング用の特別トークンだ。他にも、態勢トラッカーや、【行動力上限】の修正を記録できるトークン、アクィロンの降下マーカー、スティングウィングのニュートロン・グレネードトークンなど、合計147個のトークンが収録されているため、以前に比べより簡単に特務兵の記録をつけることができるぞ。
君も予想しているかもしれないが、キルチームの新版の登場にあわせて、既存のミニチュアのルールもいくつか変更される予定だ。詳細は近日お伝えする。今言えるのは、キルチーム用にデータカードが別途用意されるということ。このほかにも情報はたくさんあるぞ——発表が待ちきれない! 今後数週間、Warhammer Communityからの情報に君の照準レンズを合わせておこう。
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