『ウォーハンマー・クエスト:ダークウォーター』がついに発売!これまでの記事では、ダークウォーターのヒーロー、ゲームの基本的なプレイ方法に加えて、どのように冒険が展開されていくのかについて解説してきた。今回は、魔侯ゲルガス・パストが作り出した荒々しい仲間たちを紹介する。
ウォーハンマー・クエストのあらゆるゲームには、ヒーローが無謀かつ意のままに打倒できる雑魚敵が必要である。ダークウォーターでその役割を果たす主要な悪役は、マイアケルピーだ。翡翠大修道院に充満する腐敗から生まれた、かろうじて感情がある程度のこの精霊たちは、目に入るあらゆるものにベトベトした液体を吐き出す傾向にある。またその液体は、標的を捉えると身体にまとわりつくことから、集団でエンカウントが起きた際には厄介な存在になりうるのだ。さらに、この者たちを勢いよく打ち倒すと、酸性の粘液を撒き散らしながら破裂してしまうことが多々あるため、ヒーローたちは十分注意しなければならないだろう。
現在手にしている職のためではなく、将来欲しい職を手にするためには、まずは形から。と世間では言われている。そういった理由から、ポックスレッチは悪疫の父の怪物じみた従者たちを想起させる一ツ目をかたどったマスクを付けている。視界を遮ることによって嗅覚が研ぎ澄まされ、冒険しているヒーローなど清潔なあらゆるものを周囲の腐敗や穢れの中から嗅ぎつけることができる。かれらは敵を集団で襲うことを好むため、錆びれた農業用の装備やぞんざいな武器を振るいながら、群れとなって敵を圧倒する。
ペスティゴウルは、グューランの野生に満ちた薄暗い森にいまだ居座っている獣人の群れから引き抜かれた者たちだ。膨張した腹部を持ち、もつれた毛皮を身につけたこの邪悪な生き物は、翡翠大修道院を正当にナーグルが所有している土地の汚点として見ている。ポックスレッチよりも頑強で悪臭のするこの変異体たちは、仲間と協力し合い、無気力な嘶(いなな)きをあげる狂人的存在へと変貌する。これで不快だと思うのならば、かれらが何かを切り刻む様やこん棒で叩き潰す様を目の当たりにするといい……。
よく肥えた肉体と筋肉の塊を持つことから、どのブライト・テンプラーも容易に悲惨な傷に耐えることができる。それも、その間中しわがれた笑い声をあげていられるほど……。悪疫の父に一身を捧げるこの者たちは、常人であれば破壊されてしまうほどの疫病を進んで吸収し、錆びれた装甲から得体の知れない液体を垂れ流す。ブライト・テンプラーそれぞれが独自の戦闘方法を持っており、そのどれもが油断できぬものである。矛を持つ者はその腐敗のオーラで装甲を溶かし、二つの斧を持つ者は自身の腸を輪縄として使い標的を引き寄せる。信じられないようだが本当の話だ。
強固な皮膚を持ち、巨大な錆びれた武器を振るうキャンカーボーンは、ナーグルの崇拝者らの手によって悲惨な被害を被った土地から生まれ出る。三つの頭を持つこの者たちの腐った身体は、想像を超えるほどの凄まじい悪臭を放つため、突撃してくる冒険者らの足を止めることができる。すなわち、巨大な武器の一振りで、ヒーローの一団を簡単に打ち倒すことができてしまうということだ。こいつらを2体を倒す必要があるのならば、くれぐれも慎重に。幸運を祈る。
翡翠大修道院の旅では、これらのほかにも狡猾で屈強な敵の数々が待ち受けているぞ。
腐敗と破壊の狂信家、呪術師ファウルフーフは、汚染された場所を這い回る“群れなす蝿”と呼ばれるペスティゴウルの群れを率いている。キャンカーボーンを初めて生み出したのはファウルフーフの儀式であるが、その奥義はパストが奪ってしまった。腐食と破壊をもたらすファウルフーフの強力な呪文は、装甲を腐食することができるため、ヒーローたちは一生懸命獲得した褒賞カードを否応なく破棄しなければならなくなる。さらに大地が忌々しい沼地へと変わることから、そのぬかるみに足を取られ、この悪夢から抜け出すことは困難となるだろう。
“獄門主”ムルゴスは、パストの最もお気に入りの従僕だ。自身の変異した腕で敵の背骨をへし折ることに大いに悦びを感じる彼は、それと同程度の熱意を持って美と清浄を嫌う、冷酷で虚無主義的な魂の持ち主である。噂によると、ムルゴスはかつて、“泣き痘”に感染したことで疎外された貴族の騎士であったらしい。そのことから、残忍な目的を持ってヒーローたちを狩ることにも幾分か納得がいく。彼が敵を捕らえれば、正当な罰を与えることができたと満足するまでその敵を執拗に切り刻むだろう。
遠い昔、翡翠大修道院のかつての高位神官であったベルガは、常春の泉の支配を巡る反乱においてパストの肩を持っていた。だが事態は思ったようには進まず、結果アラリエールの聖地へ立ち入ることを禁じられてしまった。それ以降、彼女の容姿は変貌してしまい、狂気に駆られることとなる。今や翡翠大修道院の湿った廃墟に潜んでいる彼女は、その新たな身体に肉体ごと吸収した、かつての同胞の修道女二人に大釜の世話をさせている。彼女はこの大釜を持ち歩き、成り上がりのヒーローたちに壊滅的な疫病を見舞わせようと企んでいるのだ。
ゲルガス・パストについての情報はまだ尽きることはない。野心あふれる彼は、妬みから翡翠大修道院を裏切り、巨大な新しい身体を手にいれる代わりに自身の魂をナーグルに捧げた。腐敗と衰退の止まることなき勢力そのものであるこの邪悪なディーモンプリンスは、障害物やヒーローなどを突破することが可能である。彼とのエンカウントは時間との勝負。彼は、周囲の者が自身の恵まれた力と戦うことに絶望を感じている様子を見ることでさらなる力を手にいれてしまう。満面の笑みを浮かべているのもそれが理由なのだろう。
『ウォーハンマー・クエスト:ダークウォーター』では、ナーグルを崇拝するこれらの腐敗した者たちが尊父の懐へいざなおうと君を待ち受けている。『バトルトーム:マゴットキン・オヴ・ナーグル』が姿を現せば、ゲルガス・パスト、“嚢胞魔女”ベルガ、“獄門主”ムルゴス、呪術師ファウルフーフ、キャンカーボーン、ポックスレッチがウォーハンマー:エイジ・オヴ・シグマーで戦いを繰り広げることとなる。君が望むのならば、ダークウォーターのペスティゴウルを来たる卑俗な獣人の新たなユニットに編入することだってできるぞ。かれらは群れの仲間の真価を認めてくれることだろう。
ウォーハンマーの日本語公式ニュースレターに登録して、最新情報やイベント情報をいち早くチェック! 登録はこちらから