ウォーハンマー・クエスト:ダークウォーター — 英雄たちの詳細とそのプレイ方法

『ウォーハンマー・クエスト:ダークウォーター』は、一人でも複数人でも楽しめる冒険型卓上ゲームである。ここでは、君を含む最大4人のプレイヤーがともに協力し合い、魔侯ゲルガス・パストと彼の不浄なる狂信者らの穢れた手から翡翠修道院を救い出さなければならない。そのため、苦難に苛まれた傲慢なエドマーク・ヴァロランや“かわいらしい”動物たちを連れた魔術師のジェイコバス・ヴァインなどの英雄(ヒーロー)の一団として戦いを繰り広げることとなる。

各々のヒーローには独自の個性があり、その背景や目的に応じてゲームのプレイ方法は異なる。今回の記事では、そのヒーローたちの主要な装備などの機能に加えて、かれらがゲームにてどのように行動するのか、そしてどのようなプレイヤーが各々のキャラクターと相性が良いのかを解説していくぞ。

他のどのキャラクターよりも先に、エドマークについて解説を始めるのが筋だろう。彼が極めて得意としているのは、言うまでもなく戦闘である。彼自身が豪語するところの話を信じるのであれば、ハンマーハル・アキュシャが擁する中で最精鋭の戦士だと言ってもいい。だが、“獄門主”ムルゴスと彼のブライト・テンプラーを前にすれば、多少謙虚になるかもしれない。戦車のごとく真っ向から戦闘の只中へと突入するエドマークは、“マンティコアの盾”で敵の攻撃を弾き、血気盛んな気質によって怒りの反撃を敵に喰らわす。エドマークに適したプレイヤーは、突撃とダイスロールを好み、かつあらゆる厄介ごとを引き受けることから、足を引きずり不平をこぼしながらも複数のエンカウントに立ち向かうことを好む者だろう。

ドロルフ・アイアンヘッドは、自身の氏族が住まう山よりも、常春の地の湿地帯や森林をねぐらとする変わり者のドゥアーディンだ。とは言っても、屈強な障害物を切り裂きながらも樹木の迷宮を進み続けるドゥアーディン特有の頑固さは持っている。ゲームにおいてドロルフは、マップ上の致命的ヘックス——キャラクターを妨害したり危害を加えたりする罠や危険な環境——を無視することができる。また、彼の冒険道具によって封鎖ヘックスを完全に回避することもできるため、迷宮のごとき翡翠修道院の案内役にはもってこいだ。仲間に先駆けて財宝トークンを獲得し、皆の悔しさを煽りたいプレイヤーにとっては理想的なキャラクターであろう。さらに、彼は敵を射抜くクロスボウを備えているため、財宝を探しつつ仲間を援護していると言い張ることだって可能だ。

どのゲームグループにも、ダイス運の悪い者がいる。かれらはこれを、“愉快”な出目が付きまとう現象であると主張する。そんなプレイヤーたちには、祖先である聖者ヨンダラの遺物の意志を背負う屈強なるブレン・タイリスをおすすめしよう。ブレンの場合、聖者の導きにより、各ターンにおいて移動ロールか——ドロルフ以外のキャラクターはダイスを1個ロールし移動を決定する——攻撃ロール、あるいはセーブロールのいずれかをすべてリロールできる。これで、あらゆるのロールが不運によって台無しになることはない! さらに、埃の被った遺物と長きにわたって共にしてきたことから、他のものであれば捨ててしまうかもしれぬ褒賞を掴むチャンスも用意されている。グューランでは不運に翻弄されることなく済むことだろう。

巧みなプレイで仲間たちを援護することに価値を見出すプレイヤーたちには、イナーラ・サイオンがピッタリだろう。治癒の魔力を帯びたグューランの水のおかげで、彼女は翡翠大修道院の最盛期を思い出せるほど長く生きているのだ。その水が入った壺とともに戦闘へと赴く彼女は、聖なる水の壁を呼び起こし任意の場所へ閉鎖ヘックスを作り出すことができる。そのため、パストの従者らが通りそうな道を封鎖するのに役立てることができるだろう。さらに、略奪や戦闘に集中し過ぎている味方が倒されてしまわないよう敵を阻止する必要があれば、彼女の“流水の剣”で周囲の封鎖ヘックスを容易く再配置することができる。

これらがこのゲームではじめに使用できる4体のヒーローたちだ。だが、登場するのはかれらだけではない。最終的に、その他3体のヒーローを解放することができ、追加でそれぞれのプレイスタイルをゲーム上で楽しめるようになる。

ドラッシャー・ヴォルンは、ガウルに住まうアラク・クロール部族の族長である。この部族の者たちは、自らに獣の力を授ける“漆黒の爪”を使用しているが、その小さな代償として、思慮無き狂戦士へと変わってしまうことがある。“漆黒の爪”は彼の部族の繁栄に長年貢献してきた。だが、部族の者たちが人間性を失ってしまう原因にもなることから、今、ドラッシャーはそれを浄化するべく“常春の泉”へと足を運ぶ。この目標を達成するためには、妨害するナーグルの狂信者たちを打ち倒さなければならない。彼は傷を負えば負うほど、そして敵を倒せば倒すほど、怒りが増し憤怒の旋風を巻き起こす。これに至らなかった場合は、“漆黒の爪”を利用して己を駆り立て怒りを蓄積させることもできる。あらゆる問題に対して「全力でぶん殴る」という答えを出すプレイヤーにとって、ドラッシャーはエドマークよりさらに相性の良いキャラクターとなるだろう。

他とは変わった存在でいたいプレイヤーは、二足歩行のキャラクターがたくさんいるゲームで四足歩行のキャラクターとしてプレイしてみるのはどうだろう? 半人半馬の身体は他と比べて確固たる移動力を持つ上、移動時でも安定して弓を引くことができる。そのため、移動力を重視し、遠距離から仲間を援護することを好むプレイヤーには、“森の貴公子”ケルサノールが打ってつけ。このクルノスは、“悲痛の貴公子”の首を打ち取ることに全身全霊を尽くしており、それを手にするまで休むことはない。移動力に優れている彼は、下級の敵であればその敵を通り抜けて突撃を実行したり、飛び越えたりすることが可能だ。さらにその間にも、狂いなく矢の一斉射撃を放つことができる。超然とした態度を見せる反面、ケルサノールは狩り笛で仲間を鼓舞し、かれらを1ヘックス移動させることを好む。半人半馬の者からすればそれほど長距離ではないと感じるかもしれないが、二足歩行の者たちはあらゆる助けを必要としているのだ。

ゲームをプレイする上であらゆる主導権を持つことを好む者もいる。そのようなプレイヤーにとっては、ともに手を組む仲間が自らを駆り立て怒りを蓄積させる人獣の狂戦士や小型の鉄球のごとく地形を突破してゆくドゥアーディンであると、少し厄介だと感じるだろう。だが、ジェイコバス・ヴァインとしてプレイすると、少なくともそのような混沌とした事態の一部を制御することができる。生命の領域と同調している彼は、ナーグルの従者らによる穢れから“常春の泉”を守ることを決心した強力な“翡翠魔導師”である。意識を強く集中させることによって、自身の仲間である精霊、“ウィスパー”を召喚することができる。この精霊を通して攻撃を繰り出したりその配置場所を交換したりすることが可能だ。一方、彼の“蔓の根の杖”は、敵の動きを封じられることから、敵の移動力や攻撃力を下げることができる。あらゆるものを自分の思い通りにするには理想的な能力だ。心も穏やかになることだろう。

最終的に合計7種類のヒーローが選択肢として与えられるため、君の冒険仲間に多様性をもたらすことができるだろう。また、ゲーム中に手に入れた略奪品やクエストの一部として受け取る褒賞を利用すると、各々のキャラクターにさらなる個性を与えることができるぞ。

各ヒーローを象徴する装備品にはゲーム中に発見できるアップグレード版が、そして4人の主要なヒーローたちには条件次第で解放できる代替キャラクターカードが用意されている。その内容とは? そしてそれぞれのキャラクターがどのように協力し合うのか? この詳細については、『ウォーハンマー・クエスト:ダークウォーター』を実際にプレイして探ってみよう。

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