段階的な解説とともに“見届ける者”イリダンをペイントしよう

Joelは、Warhammer Communityのスターペインターの一人だ。彼はしばしば白と黒で作品を制作することを好む。新たな“見届ける者”イリダンの素晴らしいミニチュアを目にした彼は、これはモノクロを使って制作を行わなければと思ったみたいだ……

元々ストームキャスト・エターナルをペイントするつもりはなかったんだ。でも、小説の表紙を飾るインドラスタの作品を見た時、一度限りの小さなプロジェクトとして彼女をペイントしたいと思った。彼女とともに他のミニチュアも付いてくるから、もちろんそのミニチュアも塗る必要があると思ったよ。彼女の白と黄金の装甲が好きだから、その配色をアーミー全体に適用しようと決めたんだ。

それから新しいストームキャスト・エターナルの素晴らしいミニチュアの軍勢が収録されたスケイヴンタイドが発売されて、そのセットもペイントしたいと思ったんだ。“見届ける者”イリダンから不気味な処刑人らしい雰囲気を感じて、伝承がミニチュアに完璧に反映されていることに嬉しくなったよ。

僕はペインターとして名乗っているけれど、ミニチュアの部品を組み立てるのにはいつも抵抗があるんだ。この場合、イリダンは大きくて主要なキャラクターだから、少し考える必要があることは分かってた。巨大な翼を持つ騎獣は言わずもがな、騎手がすでに接着されている騎兵をペイントするには苦労するからね!

まずモールグリフを組み立てるんだけど、塗りやすさを考慮して、元々翼は接着しないでおこうと考えていたんだ。でも翼は押し込んで胴体に組み込むことができる設計になっていたから驚いたよ。アリアックスを一つの部品として塗ることができる一方で、イリディアンを別で塗ることができるんだ。右足もベースに押し込むことができるから、ベースに乗せる瓦礫も別で塗ることができる。

組み立てが終わったら、騎獣は一つのパーツ(翼は取り外し可能)になり、特殊地形部分はベースに、イリダンは5つのパーツになった。

僕のコレクションの中でも彼らは目立つようにしたいと早くから決めていたんだ。スペースマリーンのチャプレインが戦団の色に関わらず、黒の装甲を身に纏っていることを考えていたんだけど、僕のストームキャストのアーミーのベースは黒で、騎獣も黒にしておきたかったから、その中でよく映える白にしようと結論付けたんだ。装飾などは、僕の他のストームキャスト・エターナルが持つ金色と同じ色にして、他と馴染むように考えたよ。

今回部品を別々に組み立てたことによって、ホワイトスカーでイリダンを、ケイオス・ブラックでアリアックスをスプレーできたことが良かった。アリアックスの装甲板は、黒の上から白を塗らなければならなかったけどね。ナーガロス・ナイトとズィレウス・パープルの薄めた塗料を翼の先に塗って、羽の細部をいくらか描いた。そのあと、薄めたナルンオイルで塗り重ねたよ。この大鴉が持っていそうな、淡い紫色の翼を表現したかったんだ。

グレイシーア、ウルサーン・グレイ、ホワイトスカーを薄めて何回か重ね塗りし、すべての装甲板を白色にした。それから、ソウルブライト・グレイを塗ってホワイトスカーのハイライトを最後に施したんだ。

それらの主色を入れた後、控えめな明るさを持つリベレイター・ゴールドを使ってルーンファング・スティールにハイライトを入れ、綺麗なホワイトゴールドの色味を持たせたんだ。それを黒の着衣のセクションにもすべて塗ったよ。白に黒を塗ることは難しいんだ。だから、薄めたアバドン・ブラックを三度塗りして、黒色にしたくない箇所に塗料が付かないよう、時間をかけて塗ったよ。

銀色箇所は、暗めの色から初めて、それにハイライトを入れていくのが好きなんだ。まずアイアンウォリアーの塗料を塗ってからナルンオイルを塗り、その後アイアンハンド・スティールで全体的にハイライトを施して、最後にルーンファング・スティールで特定の箇所にさらにハイライトを入れたんだ。

着衣は、他の主色のアーミーカラーであるガル・ヴォルバク・レッドにスクリーマー・ピンクを塗った。通常であれば、僕は着衣の内側は白に塗るんだけど、イリダンが白色の装甲を着ているから両側に同じ色を使ったよ。まだこれには、ハイライトを完全には施していなかったんだ。その前にまず、着衣の部品同士を接着させたかったからね。着衣を一体にしたら、少し主色で整えてハイライトを入れたよ。

この段階で、革製の紐と手綱にも取り掛かった。かなり暗い色にしたかったから、ドライアド・バークを使って塗った後、スティールレギオン・ドラブと少量のカラク・ストーンでハイライトを施したんだ。それから、まだ手をつけてなかった、バックルや釘などの金属部分すべてを塗ったよ。

ベースに関しては、石をエシン・グレイで塗って、その上からドーンストーンとグレイシーアでドライブラシをかけたんだ。木材には、革に塗った塗料と同じものを一式使ったけど、ハイライトは普通のブラシで入れずに、ドライブラシをかけて施したんだ。

ベースは、アイスランドにある黒砂の海岸であるレイニスフィヤラに感化されて塗ったよ。薄めたポクスウォーカーを加えて、石や木が藻に覆われているように見せるのも好きなんだ。ベースの質感を加えたら、それをアバドン・ブラックで塗り、スケイヴンブライト・ディンジとストームヴァーミン・ファーでドライブラシをかけた。ベースが濡れているように見せるため、最後の仕上げとしてレジン液でエフェクトをかけたんだ。

ベース以外の部品をすべてくっつけたら、ダーク・リーパーとサンダーホーク・ブルーでアリアックスのマスクにハイライトを施した。そうすることによって、黒で塗った他の箇所よりもより自然な黒の着衣として際立つんだ。

仕上げに巻物と、武器と背中にある飾りから出ている魔法で光っている煙を塗っていったんだ。完璧には程遠いけど、これらのグラデーションを作るのはとても楽しかったよ! まず塗ったのはローザン・ブルーだ。明るい色の箇所には、多めの水で薄めたバハロス・ブルー、ブルーホラーを使って、ホワイトスカーの箇所まで塗り重ねてグラデーションを作り、そのあと、テクリス・ブルーとアバドン・ブラックを使って暗い箇所の明暗を施したんだ。

最後の作業は、手書きで数字や紋章、文字を巻物に加えていくことなんだ。僕の大好きな作業さ。それに、大きな装甲の部分を個性的にするには良い方法だと思うんだ。

ミニチュアが完成したかどうかは、毎回塗り残しがないか見回してから判断するんだ。このキットを塗るのはとっても楽しかった。 色を混ぜ合わせながら、自分の軍全体の配色にそれを組み込むことができて良かったよ。

 

スケイヴンタイドの他のキットもまだ残っているから、それも完成させないといけない(ロード・テルミノス、君のことだよ……)。でもあの新しい派手なパラドールたちが発売されたら、それも手に入れなければならないかも!

Joel、ありがとう! イリダンと彼のストームキャスト・エターナルの他の者たちは今週の土曜日に店頭販売開始だ。

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