連隊美食通信 — ラットリング流、より良い穴の掘り方

グレイト・ガンが発砲されると、その周辺の残骸からはいろいろなものが見つかるもの。今回我々は、上等なアマセック酒が保管された、“驚くほど快適な”防御砲座を偶然発見した。これは、ラットリングが戻ってきたことを意味する。この砲座でラットリング・ダイジェストの切れ端を見つけたので、紹介しよう。

俺らラットリングは頑丈だ——だからオグリンたちは喜んでこの辺をウロウロしている。だが今、銃弾が飛び交い、グリーンスキンらがお前たちに大量の穴を開けようとしているんだ(総軍将が蓄えている最高級のモルディアンチーズに空いている穴よりも大量のな)。そんな環境の中、満腹になった腹と警戒心を持ち合わせていたって、できることは限られている。だから、誇り高きスナイパーは全員、適切な塹壕の準備方法を知っておくべきだろう。瓦礫の中で身動きが取れないとしても、有毒な沼地で溺れていたとしても、海の惑星で濡れずにいようとしていても、塹壕の準備方法を忘れるな。

見よ、理想的なラットリングの防御巣を! 指揮官は気に入らないかもしれないが、これが最高傑作というものだ!

安全を保て:俺らが撃つ異種族には、目先のことしか見えてない奴らが多いものだ。だが、自分がどんな茂みに隠れていたって安全だとは思うな。俺らのサイズではいい装甲が作れないから、第二の策として、ボルト弾と自分の醜い顔との間には、ちゃんとしたプラスクリート製の壁を確保しろ。

腹を満たせ:手が震えないために、美味い朝食がいかに必要かは言うまでもない。でも俺たちが正しいからといって、上のモンが同意するとは限らないから、弾薬箱の中に最高の菓子を隠しておけ。スペースを確保するためにパワーパックをいくつか捨てたって構わない。標的を撃ち損じたりしないだろ?

居心地良くしておけ:ここまで歩いてきたのは、鋭利な岩の上に座って惨めな思いをするためじゃない。大きい奴らに土嚢を運ばせて、ふかふかに積んでもらえ。それを「補助椅子」と呼ぶ奴がいたら、撃って構わない。

動くな:強くて肉厚なオグリンの仲間に指示して塹壕を掘らせる労力をかけたって、立ち上がって戦場をさまようだけでは意味がない。外では戦争が起こっているんだ。たとえ大佐が“キルゾーンでの楽しい冒険”を約束しにやって来ても、名声に恥じないよう、本当に遠くから上手く撃つんだ。

記録的な速さで塹壕を完成させるための簡単な手順をいくつか紹介しよう。

  1. 死体のない(多すぎない)良い場所を探す
  2. 遺物、骨つぼ、呪物用に人骨を集め、良い骨は商売用に保管する
  3. 近くのオグリン部隊を呼ぶ
  4. オグリンに、余分な食料はここに埋まっていると伝える
  5. 迅速で熱心な仕事をしたオグリンに食料で報いる(下士官の食堂から入手)
  6. 優れた装備品を塹壕に備え付ける(将校の食堂から入手)

覚えておけ: 下級将校が自分たちのカステラや高級な長椅子を探しにやってきたら、隠し場所を掘って隠しておくこと。場所は大きければ大きいほどいい——下級将校たちはかなりいいものを持っているからな。

ではまた来週! といっても、もし指揮官が俺たちのアドバイスに否定的なら、来週は戻って来ないかもしれない。背の高い奴らは、ラットリングに出し抜かれることに耐えられな——[[通信が途絶えたため、任務を終了する。現地防衛軍司令部に報告せよ]]

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