銀河では常に何千もの戦いが繰り広げられており、スペースマリーンがどれほどの能力を持っていたとしても、彼らが一度にすべての場所に駆けつけることは不可能だ。そこで活躍するのが、生存と滅亡を分ける唯一の境界線である定命の者たちである。〈歪み〉からディーモンが流れ込み、異種族による襲撃が〈帝国〉を追い詰めるとき、かれらは塹壕戦線に赴き、想像を絶する恐怖から自身の惑星を守るのだ。
この防衛軍こそがアストラ・ミリタルムである。この数百万の一般兵士たちは、無尽蔵の気概と決意、そして圧倒的な火力をもって、銀河の凶悪な怪物と戦いを繰り広げる。装甲戦闘車両と遠距離砲を有する帝国防衛軍は、皇帝陛下の鉄鎚たる存在だ。信念を胸に抱き、指揮官の鋼鉄の意志に支えられ、兵士たちは戦線を守ろうと奮闘する。この規律正しき防衛軍を編成したいと考えているのなら、この記事を読んで必要な情報をチェックしよう。
〈帝国〉の領域に点在する百万以上の惑星は、ごく少数の例外を除き、一般租税として兵士をアストラ・ミリタルムに供給している。この兵士たちの共通点は、皆が惑星外へと派遣され、星々で戦い死んでゆくということだけだ。というのも、各惑星が各々の連隊を訓練し、兵士たちに装備品を供給する役割を担っているからである。〈帝国〉には同じ惑星が二つとして存在せず、原始惑星や死地惑星、過密惑星、農業惑星などの惑星はそれぞれが独特であり、特定の戦闘に特化しているのだ。
アストラ・ミリタルムの連隊の多くは、伝説的なケイディア突撃兵(ケイディア・ショックトループ)に倣っている。ケイディア突撃兵は、窮地に陥った自身の惑星が崩壊するまでの数千年間、“強奪者”アバドンの〈黒き征戦〉を食い止めていた者たちだ。生き残った不屈のケイディア人たちは、何百もの戦場で戦いを続けており、その姿に鼓舞された者たちは新兵としてこの連隊に入隊していく。
ケイディア人が厳格に統制された諸兵科連合の教条を得意とする一方、他の惑星には、電光石火の降下攻撃や地獄のような凍てつく気候での戦闘、轟音を響かせる戦車を用いた攻撃を得意とする連隊もいる。考え得る一つ一つの戦闘方法に対して専門の連隊が存在するのだ。そしてしばしば、かれらの任務の需要が兵員の供給をはるかに上回ることもある。
クリーグ決死軍(デスコーア・オヴ・クリーグ)は、報われない消耗戦に最適な兵士だ。この兵士たちは、皇帝に命を捧げ、先祖の罪を贖うことだけを生きがいとしている。決死軍にとって人命は最も豊富な資源であり、かれらは勝利のために命を犠牲にすることも厭わない。
このほかにも、故郷の死地惑星で鍛え上げられたカタチアン密林兵(カタチアン・ジャングルファイター)や、敵の指揮官に対する精密攻撃を得意とする精鋭の特務機動兵(テンペストゥス・サイオン)、グレネードを先端に取り付けた槍で容赦ない騎兵突撃を行う頑強なアッティラ猛騎兵連隊(アッティラ・ラフライダー)が存在する。単独で戦うにせよ、大規模な戦力の一部として戦うにせよ、各連隊はそれぞれ独自の戦術を発揮するのだ。そしてかれらの能力を効果的に活用できる帝国軍の指揮官は、のちに伝説に刻まれるのである。
防衛軍の主力である歩兵は一見無尽蔵に見えるが、巨大な戦車大隊や航空支援なしに兵士たちが参戦することはめったにない。工業惑星では、レマン・ラス戦車やキメラ兵員輸送車両、支援砲を搭載したバジリスクが百万両単位で製造されている。これらは、〈ホルスの大逆〉の暗黒時代から皇帝の敵を撃退してきた、由緒ある車両だ。一方で、空を制覇するのは帝国宇宙軍の航空部隊。集団攻撃の際は、軌道上にいる強大な帝国宇宙軍の戦艦が火力支援を行うこともある。
驚異的な火力と圧倒的な兵数を誇るアストラ・ミリタルムであるが、その兵士たちは平凡な男女である。最も毅然とした者であっても、直面する恐怖の重圧に耐えかねて、最終的には精神が崩壊するだろう。そのような決意の揺らいだ部隊の行動を正し、管理を行うのは将校の仕事だ。そして彼ら彼女らの士気を回復させる役目は、冷徹な目をした政治将校(コミッサー)が担う。気弱さは容認されないため、逃げ惑う兵士がいれば、政治将校がその背中に素早くボルト弾を撃ち込むのだ——他の仲間が任務放棄について考え直すにはこれが十分な方法なのである。
〈歪み〉が生み出した狂気が〈呪わしき傷跡〉から流れ込み、星域全体が聖なる地球の光から遮断された今、残忍で不屈のアストラ・ミリタルムの存在ががこれまで以上に必要とされている。帝国防衛軍の兵士たちには、どのような敵であろうとラスガンを構え、戦線を維持することが求められているのだ。
卓上では、アストラ・ミリタルムは期待通りの戦いを繰り広げる。数多くの兵士が戦場中を突進し、頭上を駆け抜ける砲弾や灼熱の光線が戦車から発射される。装甲車両が大火力で敵を打ちのめしている間、歩兵が作戦目標を確保するのだ。
アストラ・ミリタルムは、ウォーハンマー40,000に存在する陣営の中でも非常に多様で柔軟なロスターを持つ軍勢であり、プレイヤーはさまざまな体験を試したり楽しんだりすることができるだろう。またこの軍勢には、大砲を搭載した悪名高いベインブレイド超重量戦車など、最も破壊力のある最大級の車両が揃っている。
アストラ・ミリタルムのアーミーは、ラスガンの波で戦場を覆い尽くしたいプレイヤーや、車両や歩兵のペイントが楽しめる、やりがいのある大規模なプロジェクトを探しているホビイストにぴったりだ。ラスガンと防弾装甲という装備だけで41千年紀の恐怖に立ち向かう一般の人間兵士たちには、他にはないユニークな素晴らしさが溢れているぞ!
初心者にも経験者にも最適なコンバットパトロールは、スピーディかつ絶妙なバランスを兼ね揃えた小規模戦闘ゲームだ。アストラ・ミリタルムのコンバットパトロールは、通常の戦術を用いるのではなく、高速の騎兵部隊とそれを援護する精鋭の狙撃部隊を用いて戦いに挑む。これは驚くほど機動性の高い陣形であり、敵の指揮官に断頭の一撃を見舞うことに長けているのが特徴だ。
コンバットパトロールのアーミー“ドライデン突撃騎兵隊”は、ドライデン少佐と選び抜かれた護衛兵からなる指揮分隊に率いられている。この分隊は、兵士たちが効率よく戦えるよう、他のユニットに命令を下す役割を担う。5体のアッティラ・ラフライダーからなる2個のユニットは、コンバットパトロールのデータシートの中でも最高レベルの移動速度を誇り、強力な側面攻撃部隊として能力を発揮する。
10体のカサーキンで構成されたユニットも編入されている。かれらは重火力のほとんどを担う並外れた兵士たちだ。高度な訓練を受けており、機動力も高いため、戦場での単独行動に適している——ドライデンが序盤で撃破されたとしても、効率的に行動できるだろう。
“ドライデン突撃騎兵隊”を配置するのに必要なものは、ダイス数個と定規、そして以下のダウンロード可能なルールだけ。ゲームのプレイ方法についてはコアルールを、すぐにプレイ可能なバランス重視のアーミーについてはコンバットパトロール・データシートを、スリル溢れる作戦目標についてはコンバットパトロール・ミッションをチェックしよう!
アストラ・ミリタルムの配色を考えるのは、ホビイストにとって簡単だろう。ケイディア第八連隊の特徴的な緑色と茶色は、以前から一般兵士の象徴として定着している配色だ。一方、モルディアン鋼鉄護兵やヴォストロイア長子兵のような他の部隊には、青色と赤色が使用されており、君のミニチュアを卓上で目立たせるには持ってこいの配色である。
アストラ・ミリタルムのほとんどのミニチュアは、装甲と戦闘服が明確に分かれているため、比較的短時間でペイントすることが可能だ。さらに、この軍勢の戦車は、ウェザリングを施して古びた効果を追加するのにぴったりのミニチュアである。今回、ウォーハンマー40,000のペイントチームが、コンバットパトロールのボックスに収録されているケイディアとラフライダー用の塗料リストを作成した。さまざまなユニットに対応できるこのシンプルで簡単な配色を使って、君のミニチュアをすぐに戦場に送り出そう。
このリストに絶対従わなければいけないというわけではない。君独自の帝国防衛軍諸連隊を考えてみるのもいいだろう。百万以上の惑星から兵士が召集されるのだから、君の突飛な配色を身にまとう連隊がいる可能性は大いにあるぞ!
コンバットパトロールのゲームの経験を積み、君のアーミーを真の帝国軍へと進歩させる準備ができたら、次のステップを考えよう。
まずは『コデックス:アストラ・ミリタルム』をチェックしよう。陣営の必携書で、豊かな背景情報に加え、豪華なペイントが施されたミニチュアのショウケース、64個のユニットのルールとさまざまなプレイ方法が収録されている。『ウォーハンマー40,000 コアブック』と合わせれば、ウォーハンマー40,000のフルサイズのゲームを始めるのに必要なルールがすべて揃うことになるぞ。
完璧な基盤となるコンバットパトロールを築いたら、まずは戦場にさらなる兵員を追加しよう。ケイディア・ショックトループは典型的な兵士たちだ。作戦目標を確保し、壊滅的な火力で敵を追い詰めたいなら、兵20体の分隊をいくつか戦場に展開しておけば間違いない。
戦車も同じく重要である。由緒あるレマン・ラスは、戦車戦において圧倒的な威力を誇る。このキットには幅広い使い道があり、7種類の戦車の中から一つを選んで組み立てることが可能だ。君が必要とする大砲が搭載された戦車を見つけて、ゲームプランの戦術的な溝を埋めることができるだろう。
アーティラリー・チームは、巨大な建物の影から迫撃砲弾やロケット弾を発射し、容赦なく前進する味方を支援する。堅固な目標を破壊しなければいけないときは、長い砲身を持つシージキャノンとして改造することが可能だ。このシージキャノンから放たれる郵便受けほどの大きさの砲弾は、装甲車両や要塞を貫通できるほどである。
何百万もの兵士を指揮する伝説的な指揮官たちは、当然ながらその戦術的才能で知られている。謎に包まれた太陽卿レオントゥスは、最前線で任務を遂行する最高位の将校の一人だ。彼が跨るのは、頑強な馬コンスタンティン。戦いの間主人を支え続けられるよう、幾度にわたり修理が施されてきた馬である。太陽卿レオントゥスは、同時に3個のユニットを増強できる強力な指揮能力を備えているぞ。
ウルスラ・クリードもまた強力なキャラクターだ。彼女は不屈の指揮官として、歩兵や戦車に命令を下す。この指揮官の次に必要なのは、部隊を支援するための武器と重装甲を搭載した壮大なセンターピース。それにはローガル・ドルンがうってつけだ。この巨大な戦車には砲塔と機体兵装のオプションが2種類ずつある上、細かいパーツも豊富に揃っているため、自分だけの戦車を作ることができるぞ。
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