ウォーハンマー40,000のワールドイーターを始める君へ — ペイントから伝承までのすべてを紹介

一万年前、スペースマリーン兵団が流血の惨事に直面したとき、すでに残忍さで知られていた総主長アングロンの子らは、瞬く間に暗黒の恐ろしい力の影響下に引きずり込まれた。こうして、気高き戦士たちは無慈悲な殺人者へと堕ちていったのである。今や、コーンに選ばれし者たちが〈恐怖の眼〉から現れ、行く先々で死をもたらすたびに、銀河は恐怖に包まれるのだ

この軍団こそがワールドイーターだ。怒りに燃えるこの狂戦士たちは、〈血の神〉の力を身に宿す。悪夢のように残忍な攻撃を繰り出す彼らは、ディーモンの鉤爪や唸るような音を出すチェーンアックスで、〈帝国〉の防衛者たちを切り裂いていく。ワールドイーターは、殺戮への衝動に絶えず駆られているのだ。血に染まったこの殺戮者たちの軍団を編成したいと考えているのなら、この記事を読んで必要な情報をチェックしよう。

ワールドイーターについて

ワールドイーターは、終末的な〈ホルスの大逆〉の時代に人類の皇帝に反旗を翻したスペースマリーン兵団のひとつであり、その歴史には他のケイオス・スペースマリーンと似通っている点が多くある。ケイオス・スペースマリーンの中には、渾沌に堕落する以前は気高い奉仕や輝かしい功績で知られていた兵団もいたが、アングロンの子らは、自身たちの総主長を再び見つけ出す前から、すでに不必要な蛮行で知られていた。

遺伝子の祖であるアングロンと再会を果たした彼らは、アングロンの故郷である惑星ヌセリアから持ち込まれた残忍な強化手術により、己の卑劣な本能を高めた。“屠殺者の釘”と呼ばれる脳外科的装置の移植手術を戦士の脳幹に埋め込み、着用者を常に苦痛で満たしてその攻撃性を高めたのである。

純粋にして抑制されざる怒りによって産み出される感覚だけが、その苦痛を和らげる。そのためワールドイーターは、一瞬の解放を得るために乱戦に身を投じるのだ——さもなければ、脈打つ“釘”の苦痛に狂わされてしまう。最終的に、この激しい接近戦への抑えきれない欲望は、知ってか知らずか、第十二兵団全員を血の神コーンの腕の中へと導くこととなった。そして、〈揺るがざる時代〉を迎えた今、銀河で繰り広げられている戦争が、彼らの戦いに対する渇望を癒しているのである。

兄弟たる他の多くの総主長たちとは異なり、アングロンは数千年もの間、〈帝国〉全土で自ら活動を行ってきた。彼の怒りに火をつけた不運な星系は、破滅的な戦火に苛まれた。どのようなときであれ、この恐ろしい総魔長を返り討つには大きな代償が伴うものであるが、銀河がかつてないほどの激動に見舞われ、壊滅的な戦争により何百万人もの命が日常的に失われている今、“赫き天使”はこれまでにないほどの力を手に入れたのである。

ワールドイーターの軍事作戦に伴う狂気と殺戮への欲望はすさまじく、〈歪み〉からはコーンのディーモンたちが湧き出し、定命の同盟者たちとともに戦いへと赴く。ブラッドレターは人間の体長ほどある燃え盛る大剣で獲物を真っ二つに切り裂き、雷鳴を轟かせるブラッドクラッシャーや狡猾なフレッシュハウンドは、逃げ惑う敵に突進していく。大きな翼を持つブラッドサースターは、ディーモンの斧の一撃で最強の戦士たちを無惨な破滅へと追いやるのだ。

卓上において、ワールドイーターは殺人的な強さを発揮する。人間離れした力のすべてを集中させ、接近戦で敵を屠るのだ。先陣を切るジャカールの狂信者たちの背後から、真紅の装甲を身にまとったバーザーカーの大群が、チェーンウェポンの轟音を響かせながら戦場を縦横無尽に突進する。その一方で、雷鳴を轟かせる魔導兵器(ディーモンエンジン)が、無謀な怒りをまき散らしながら敵陣を踏み潰していく。

ワールドイーターは一本調子のアーミーではない。コーン神の祝福を受けた戦士たちには、予測不可能な恩恵が与えられる。また、絶え間ない戦いの潮流を操り、ワールドイーターの戦士たちを無防備に晒さないようにする必要もある。アーミーの中には、戦士たちを安全に前線に運ぶために多くの兵員輸送車両を用いるものや、ディーモンと結束して互いの強みを共有したり、短所を補ったりするものが存在するぞ。

ワールドイーターは、大量のダイスを投げつけ、猛烈な勢いで敵をなぎ倒し、敵味方の殺戮に酔いしれたいプレイヤーには魅力的なアーミーだ——コーンはどこから血が流れようとも気にしないのだから。結局のところ、41千年紀の苛酷なる暗黒の世界では力こそが正義であり、銀河の誰よりもその力を宿しているのがコーンの筆頭戦士たちなのである!

コンバットパトロール

初心者にも経験者にも最適なコンバットパトロールは、スピーディかつ絶妙なバランスを兼ね揃えた小規模戦闘ゲームだ。ワールドイーターは、狡猾な戦術や名誉ある戦いを繰り広げるという考えをすべて捨て去り、巨大な悪魔の主の足元で攻撃を繰り出す、狂気の殺人鬼を戦闘に用いる。彼らは敵に突撃し、白兵戦の中で相手を切り裂いていくのだ。

コンバットパトロールのアーミー“狂乱の略奪団”は、ワールドイーターの戦略を嬉々として体現している。軍団を満たしているのは致命的な近接戦闘歩兵。彼らは敵に群がり、荒々しく回転するチェーンブレイドでその敵を切り倒していく。敵のキャラクター兵を狩る邪悪なマスター・オヴ・エクスキューションが見守るなか、10体のジャカールからなるユニットが完璧な肉体の盾となって敵の銃撃を吸収し、より危険なコーン・バーザーカーが戦闘に突入する。

このアーミーの主役は、ディーモンプリンスであるヴォラックだ。全コンバットパトロールのなかで最も強靭かつ致命的なユニットの一つである。彼が装備する“地獄炉の武器”を使えば、1回の白兵戦で劣勢の敵を分隊ごと薙ぎ払うことが可能だ。これに加えて、絶大な耐久力も持っているため、ヴォラックは作戦目標を巡る乱闘で力を発揮するだろう。

“狂乱の略奪団”を配置するのに必要なものは、ダイス数個と定規、そして以下のダウンロード可能なルールだけ。ゲームのプレイ方法についてはコアルールを、すぐにプレイ可能なバランス重視のアーミーについてはコンバットパトロール・データシートを、スリル溢れる作戦目標についてはコンバットパトロール・ミッションをチェックしよう!

ペイント

ワールドイーターが身にまとう装甲服は、真紅色かつ真鍮で縁取られているのが代表的だ。しかし、ジャカールを見ればわかるように、決してこの色に限定されるわけではない。コーンに仕える多くのユニットに共通している輝く細部は、黒や深い茶色など、暗く陰鬱な色と相性がいいが、君のバーザーカーを血まみれの姿にしたいのであれば、さまざまな色合いの赤色を使うのもいい。

戦闘と虐殺に目がないワールドイーターの戦士たちは、装甲服の汚れを取ることなどしないだろう。ということは、この軍団はウェザリングを施すのにぴったりなプロジェクトでもあるのだ。すべてのユニットに対応できるシンプルで簡単な配色を使って、君のミニチュアをすぐに戦場に送り出せるよう、ウォーハンマー40,000のペイントチームが塗料のリストを作成した。コンバットパトロールのボックスに使われている配色を使って、君のミニチュアを仕上げてみよう。

このリストに絶対従わなければいけないというわけではない。もちろん君自身で配色を考えてもいいのだ! 君の戦士団を青と白の装甲で塗って〈大征戦〉時代を思い返すのもよし、コーンを完全に崇拝しているのなら、真鍮と金で全身を塗るのもいいだろう。

次のステップ

コンバットパトロールのゲームの経験を積み、髑髏の王座に捧げる髑髏を増やす準備ができたら、次のステップを考えよう。

まずは『コデックス:ワールドイーター』をチェックしよう。陣営の必携書で、豊かな背景情報に加え、豪華なペイントが施されたミニチュアのショウケース、30個のユニットのルールとさまざまなプレイ方法が収録されている。『ウォーハンマー40,000 コアブック』と合わせれば、ウォーハンマー40,000のフルサイズのゲームを始めるのに必要なルールがすべて揃うことになるぞ。

コンバットパトロールの中核的な歩兵ユニットを使って、より大規模なアーミーの基盤を作ることができる。 彼らで基礎を築いたら、まずはより精鋭の部隊を加えよう。エイトバウンドは、ワールドイーターの筆頭戦士たちだ。彼らはコーンの聖数である8体の悪魔を自らの魂に受け入れ、力ずくでその悪魔らを服従させる。巨大な怪物の姿へと変貌を遂げた彼らは、凄まじい強さと耐久性を持つ。

歩兵の活躍によって生死が決まるワールドイーターのアーミーには、機動装甲服とチェーンウェポンを装備した、最高の前線ユニットであるコーン・バーザーカーを編入するといい。またコデックスには、コーンのディーモンをアーミーに編入するためのルールも含まれているぞ。

渾沌の兵団は総主長がいなくては成り立たない。筋骨隆々たる肉体と殺人的な怒りを備えたアングロンのミニチュアは、目を見張るほど素晴らしい。君のアーミーの中でも一際目立つセンターピースになること間違いなしだ。そんなアングロンは戦場において、刃と鮮血の旋風を巻き起こし、下級兵士の集団から最強の戦闘兵器に至るまで、あらゆるものを真っ二つに切り裂いていく。

ロード・インヴォカートゥスは、ワールドイーターの中でも比類なき襲撃者だ。彼の特徴は、稲妻の如く繰り出される攻撃、そして戦士たちをユニットごと敵の後方に送り込む能力だ——脆弱なユニットを後方に配置しておけば安全だと思っている対戦相手は、まさに悪夢のような戦いを体験する事になるだろう! 剥き出しの力が要求されるとき、敵の意志を打ち砕くには、コーン・ロード・オヴ・スカルの存在ほど素晴らしいものはない。この巨大な兵器が備える数々の武器は、全軍を破壊できるほどの威力を持っているのだ。

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