ウォーハンマー40,000のリーグ・オヴ・ヴォータンを始める君へ — ペイントから伝承までのすべてを紹介

銀河中心部の奥深くでは、古代の恒星群が莫大な重力を放っている。その環境は他の文明には耐えられないほど過酷なものであるが、鉱員や商人から構成される高度な文明がここに根強く存在していた。「ヴォータン」と呼ばれる巨大な計算知能の衰えつつある知恵に導かれながら、これらの鉱員や商人は、銀河の最も過酷な地域で生存をかけて奮闘している。熟練の航宙者らが使う術を使って虚空を航行し、必要不可欠な資源を求めて終わりのない探検を続けているのだ。

この者たちこそがリーグ・オヴ・ヴォータンである。開拓者や実業家として生まれたかれらは、謎に包まれた祖霊核に導かれながら、戦場で強力な技術を駆使し、惑星を根底から剥ぎ取っていく。圧力に屈しない姿勢や頑固さで知られているリーグ・オヴ・ヴォータンの社会には、深い共同体意識が根付いており、仲間のキンの名誉を守るためであれば、どんな過酷な戦いにも屈しない——たとえ相手が血の通った者であっても、機械仕掛けの者であっても。

この強靭で決然とした収集家たちの軍団を編成したいと考えているのなら、この記事を読んで必要な情報をチェックしよう。

リーグ・オヴ・ヴォータンについて

ヴォータン諸連盟(リーグ・オヴ・ヴォータン)は、数多くの自治的かつ結束固き閥族から成る巨大規模の星間同盟、および通商連合体だ。軍事連合や取引協定組織の要素を備える各連盟では、誓約や取引による協定が結ばれており、それらの協定は堅固に守られている。

これらの同盟の中核をなすのは、「ヴォータン」と呼ばれる祖霊核である。遠い昔に未知の手によって作られた、知覚を持つ極めて太古の高性能考算機であり、より信仰心の篤い者たちからは神と同じように崇められている存在だ。超常的な知能と無限の知識を持つヴォータンは、銀河の過酷な環境の中で探求を続ける同盟を援助する役割を担っている。ヴォータンを所有する閥族が同盟の中核となり、最も聡きキンのみがその接続端子、すなわち祖壇に助言を乞えるのである。

しかしヴォータンは完璧な存在というわけではない。作り手である伝説のヴォータンがこの祖霊核を長きにわたって機能するように設計したとは考えにくい。諸同盟は敬意とともに己の経験や資源を捧げ、祖霊核の発展を支えてきたのだが、絶え間ないデータの流れにより、ヴォータンの能力とデータ蓄積領域は逼迫し、各ヴォータンに独自の奇行や不統一性、欠陥が現れ始めたのである。ただし、祖霊核を管理するキンは、そのような考えを認めないだろう。

ほとんどのキンは人工的に製造されたクローン種族であり、出生の瞬間に祖先の知識と家族の絆を植え付けられる。そんかれらの社会には、アイアンキンと呼ばれる人工知能も存在する。この人工知能はヴォータンによって創造された、知覚を持つロボットだ。銀河に存在する他の軍勢とは違い、アイアンキンはいかなる面においても他のキンと平等に扱われており、かれらが区別されることはほとんどない。

キンの身体機能を構成するのは、安定して存在する遺伝子テンプレートである「複製鎖」だ。ヴォータンは、社会の必要性に応じて新たなキンを設計する。多くの者は極限の環境下でも生存できるように設計されるが、高度な視覚能力や反応速度、ヴォータンと直接接触できるグリムニィルのように限定的なサイキック能力を持つ者など、より専門的な変異を与えられるキンも存在する。伝説によれば、星々を旅し、銀河の最も深い領域を征服するためにキンは創造されたのだという。実際、優れた鉱夫や開拓者として活躍できるキンの適応能力は、高度な戦闘員としても役に立つものである。しかし、ヴォータンが徐々に衰えていくにつれ、閥族だけでなくクローン化を行う過程も徐々に衰退しており、担当ギルドの間で懸念が高まっている。

ヴォータンはもともと、標準テンプレート生産システムを収容し、キンの航行を支援する高度な機械を作るという目的のもと作られた。今でもこの機械の多くは、武器や装甲、穴あけ道具や車両など、本来の仕様で生産されている。キンの装備品の多くは、ボルトウェポンやプラズマウェポンなど、人類の軍勢が振るうものと表面的には似ているが、キンの武器はそれらに比べ非常に高い水準を誇る。

この驚くべき技術から生まれる装備品は、物作りと改造の達人であるブロキールが監督する拠点の鍛冶場で作られる。祖先を敬うために太古の図面に準拠しているかれらであるが、ヴォータンに敬意を表する神聖な義務として、装置を改良し完成させることも必要だと考えている。

戦場において、リーグ・オヴ・ヴォータンは、生来の強靭さと強力な装備品を活用して、敵軍と中距離戦闘を繰り広げる。作戦目標に向かって強引に押しかけ、どんな犠牲を払ってでも手柄を確保し、自軍の陣地を守り抜く。背丈が低い分、ほとんどの歩兵は他の陣営よりも機動性に欠けるが、テレポート能力を持つ精鋭の兵や素早い兵員輸送車両、長距離射撃に優れているのが特徴だ。

採掘道具を改造し作られた巨大な武器を振るうクトーニアン・ベセルクなど、専門部隊を有する誓約団は、近距離戦闘においても他の軍勢と互角に張り合うことができる。多用途性に溢れるかれらには、そびえ立つインペリアルナイトであれ、ティラニッドの個体群であれ、どんな挑戦にも立ち向かう術があるということだ。文句を垂らすことなく、来たる攻撃を乗り越えてくれるだろう。

リーグ・オヴ・ヴォータンは、屈強なユニットを多く使い、打撃を受け止めて敵に反撃を仕掛けたいプレイヤーにぴったりなアーミーだ。複数の役割を一度に担うのではなく、一つの任務に長けた特殊ユニットが多く存在するのも、このアーミーのポイントの一つ。ウォーハンマー40,000の世界では非常に独特な見た目や雰囲気をもつリーグ・オヴ・ヴォータンは、プレイヤーの努力に応えてくれるだけでなく、掲げられた目標に向かって奮闘してくれるはずだ。キンの特性そのものを表しているといえよう。このアーミーをプレイするのなら、次の格言を覚えておこう——運が与え、必要が保ち、努力によって得る。

コンバットパトロール

初心者にも経験者にも最適なコンバットパトロールは、スピーディかつ絶妙なバランスを兼ね揃えた小規模戦闘ゲームである。リーグ・オヴ・ヴォータンは、遠距離射撃や近距離戦闘能力を持つ強靭な歩兵部隊を用いてこの戦いに挑む。どんな挑戦にも立ち向ってくれること間違いなしだ!

コンバットパトロールの“破滅種屠りの堡塁”を率いるのは、アインヒル・チャンピオン。残忍な白兵戦の達人であり、車両をも破壊できる強力なハンマーを装備している。彼の護衛を務めるのは、5体のアインヒル・ハースガードだ。精鋭兵の彼らは、どんな距離であっても敵に効果的な攻撃を仕掛けることができる。さらに、10体のハースキン・ウォリアーもこの部隊に編入されている。作戦目標を確保する役割を担うだけでなく、近距離射撃も行う彼らは、5体の兵からなるユニット2個に分かれることができる。戦場でさらなるユニットを要するときに役立つだろう!

遠距離支援の役割を担うのは、ブロキール・サンダーキンだ。強力な外骨格フレームに身を包むこの兵は、巨大なSPコンバージョンビーマーを振るう。この難解なエネルギー砲の威力は、射撃対象が遠ければ遠いほど高まるのが特徴だ。側面からの攻撃やテレポートで接近してくる白兵戦に長けた敵から、この兵を安全に遠ざけておくのがポイントとなる。

ペイント

リーグ・オヴ・ヴォータンには、たくさんの同盟や閥族、閥族軍が存在する。それぞれがユニークな装備に身を包んで戦いに向かうため、このアーミーをペイントする際にはさまざまな色を楽しむことが可能だ。スカッド単体であっても、閥族の色を混ぜて、古参兵としての地位や、特殊任務に就いていることを表現できる。たとえば、ハイペリア全域同盟の古参兵を表現するなら、片方の腕を黒色で塗るといいだろう。ただし、リーグ・オヴ・ヴォータンは伝説を重んじる心や同盟に対する尊敬心を持っているため、軸となる配色から大きくずれないようにするのがポイントだ。

キンの中には、柔軟なヴォイドシールドが施されたスーツの上に装甲板をまとう者もいるため、さまざまなテクスチャーや素材を楽しめる。この2種類の色を基調として配色を考えれば、車両や精鋭兵、キャラクター用にアレンジしたとしても、アーミーの見た目に一貫性を持たせることが可能だ。また、装甲にはなめらかな表面や鋭い角が多くあるため、デカールやウェザリング効果を施すのにぴったりだろう。

コンバットパトロールのボックスに登場する大トゥーリア連盟を再現できるよう、ウォーハンマー40,000のペイントチームが塗料のリストを作成した。さまざまなユニットに対応するシンプルかつ達成しやすい配色を使って、君のミニチュアを簡単に戦場に送り出そう。

このリストに絶対従わなければいけないというわけではない。既存の同盟の配色をアレンジしたり、まったく新しい配色を考えたりするのもいい。君を見守る父祖たちは、戦場で色彩豊かなキンが活躍するのを楽しみにしていることだろう!

次のステップ

コンバットパトロールのゲームの経験を積み、祖霊核の名のもと君のアーミーを戦場で戦わせる準備ができたら、次のステップを考えよう。

まずは『コデックス:リーグ・オヴ・ヴォータン』をチェックしよう。陣営の必携書で、豊かな背景情報に加え、豪華なペイントが施されたミニチュアのショウケース、21個のユニットのルールとさまざまなプレイ方法が収録されている。『ウォーハンマー40,000 コアブック』と合わせれば、ウォーハンマー40,000のフルサイズのゲームを始めるのに必要なルールがすべて揃うことになるぞ。

コンバットパトロールのアーミーは、強力なキャラクターや、作戦目標の確保に役立つ耐久力の高い歩兵、精鋭戦士の部隊、そして恐ろしい遠距離火力を備えているため、この陣営を始めるにはぴったりなスタート地点となるだろう。さらに、歩兵部隊の中核となる要素がすべて揃っているため、さまざまな要素を追加できる堅固な基盤になること間違いなしだ。

コンバットパトロールのアーミーに含まれる圧倒的な火力を補いたい場合は、クトーニア採鉱ギルドに所属する白兵戦のスペシャリストを追加するといい。軽装甲だが極めて強力な攻撃力を持つクトーニアン・ベセルクは、生来の並外れた耐久力だけでなく、戦闘中に負傷した際にサイバースティムを体内に注入する強化ネットワークを備えている。

大柄のアイアンキン・スティールジャックも頑強な戦闘力となる。ヴォータンから力と屈強な体格を授かったかれらは、誓約団の中でも祝福されし存在であり、アーミーの必要に応じて遠距離武器や近距離武器を装備することができる。

誓約団を率いる有能な指導者は数多くいるが、“三たび喰らわれし者”であるブーリ・イーグニルセンほど恐るべき名声を持つ者はそう多くない。この伝説の戦士は、自らの同盟を喰い尽くしたティラニッドに永遠の恨みを抱いており、その小柄な体躯に途方もない殺戮力を秘めている。

リーグ・オヴ・ヴォータンは、車両にもその技術力を発揮する。かれらの探査装備や発掘装備は、多くの陣営の専用戦車に匹敵する戦闘能力を備えているのだ。ヘルンキン・パイオニアは機動性の高いマグナコイル・バイクで戦場に突入する。このバイクは、精力的に戦うアーミーの中核を支援するだけでなく、敗残兵や孤立した作戦目標を回収するための迅速な側面部隊としても活躍する。

万能なサジタウルは、戦場で兵士を素早く輸送する頑丈で信頼の置ける車両だ。戦闘中は支援戦力として活躍することもできる。ハースキン・ウォリアーのスカッドを2台の兵員輸送車両に分けて輸送し、それぞれを反対方向に移動させることもできるため、基本のユニットの能力を最大限に引き出すことが可能だ。

ヘカトン・ランドフォートレスは、最も過酷な戦闘と環境において、防御と破壊の能力を発揮する非常に優れた車両である。ハースガードやスティールジャックなどの重装歩兵を多数輸送できるだけでなく、ヘヴィ・マグナレールキャノンなど、誓約団が使用する最強の武器も搭載可能だ。

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